落ちて落ちた先の 汚れ

踏みにじんだ記憶もなしに
踏みにじんで
笑った覚えもなしに
笑っている

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嫌われると思ってやったの
嫌われてもいいと、思ってやったの
それとも
あのひとなら
嫌わない
あのひとになら
やってもいい


そう

あまえたの

***

謝罪が たんなる 相手への
許しの 要求
相手が変わることを
求める行為だと
感じたことが
ありますか

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やわらかな
暖かい風が吹いています
道道にはたくさんの
あかく腐った木の実が落ち
ふむたびに、くちゅっと
音を立てる

風には
あまい、あたたかな香りがふくまれ
ふくたんびに
金色の金平糖のような
音がたくさんなっています

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ちいさな手と手をつないで
私たちは歩いていました
おとうとが
ふと、




「どうして
 あのひとは
 きらわれるの」

そう聞きました

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たくさんの風が
金色の音を鳴らし
ふきながらながれていく

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わらうことを
いとわない人が
きずつけることを
いとわない人が
苦しめることを
楽しむ人ひとが

こころのあたりまえを
けがし、こわしながら
落ちていく

わたしにめぐみが
たりないと
かれらはくちぐちにいい
りゆうと
いいわけばかりを
くりかえし
わかってくれないと
そう嘆くのです

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つけられた背中の
やけどの痕を
見せてくれた人の
なみだを
覚えています

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ごう

ごうごう
ごう

ごうごう

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かろんじて
わらっている
あいつらが
きらわれて
なげいている
ふみにじり
くりかえし
苦痛与え
みずからの
虚楽のみ
おいもとめた
あいつらが
きらわれて
なげいている

わらい
わらい
うとまれて

軽蔑が
嫌悪を呼んで
侮蔑が
人の顔を
ゆがませる

心の重荷を
ひとに、ひとにと
かせながら
己ばかりの
いたみ いたみと
みにくさを

さけんでる

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***


風が
たくさん流れ
たくさんのあおい雲が
影を落としながら
私たちの上を
ぐう、ぐうぐううと
流れていきます




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