イド - 2017

教えてもらい
教えを請うが
終わる時間

ねずみたちは
チクタクとなる
時計のそばを駆け抜けて
空の夢を見ている

鳥たちはしずまりかえり
次にくる海の波を
予感している

教えを請い
教えてもらうが
終わる時間、

君は誰だっただろう
教える時だけが 君であったか

僕は誰だっただろう
従うときだけが 僕であったか

時間は次に
チクタクと
進んでいく


知恵を深める時間


私は、私という
いびつさをもち
みにくさをもち
汚らしさをもち
人をうれしみ
日々を愛しています

円満でないひとたちの
いびつをもち
みにくさをもち
かけてあり
きたなさをもち

やさしさをもち
おもいをもち

心を持ち

時々にかわり
時々にわらう

時々にいかり
時々にとがり
時々に嘆く ひとたちの

どんなゆがみも
どんな欠けらも
時の
どんなお顔も
温かいものです

うれしみ うれしく
いとしいものです


いつも人に何を灯しましたか


人は潤うでしょう
水剣ならば
踊らねばなりません
荒れ狂わずに 淀まぬように
ながれ ながれ
己のこころが しずまるように

人に何を与えてきましたか


人は温まるでしょう
灯火ならば
微笑まねばなりません
燃え盛るまま 焼き払わぬように
あかり ともしび
己の心が 熱くなる

いつも人に何を与えてきましたか
何を灯してきましたか


すわる
しり、から
あたまにかけて
とうめいな、いっすい
さきほこるは蓮花
月明かりが清浄する
星の音
こころしずまる
しゅうちゅう
己のめのまえ、日々に、
こおん
こきゅうする
しんおん こころ
しずまる魂
あたたかなしずけさ
胸、とくんとくん

あし、たしかに、あしどり


たくさんの
たくさんの
花吹雪

白いひかる
花びらが
ふりおりてくる

君が好きだというのです

私も 君が好きだと思うのです


草は緑
風がなぞる
夏はもうすぐ
あなたの痛みを
梅雨のあめが
あらいきよめる
きっと明日は
晴れ間の空に
暑い日差しが
差し込むだろう
きっと明日は
なみだの目にも
やさしい幸福
まいおりるだろう


あおい花がさいています

よってここに賞します

書かれた文字は
へたくそでした

あなたに気づかれないように

あなたのなまえを
書きました

なかみはなんだか
こまかくならず

ひとつ、あなた

ふたつ、私とあえたから

よってここに賞します

なんだか賞したかったのです


なぜ君は愛しいのでしょう
さまざまな日々
きっといろんな事があって
君は君を
生きてきたのでしょう


なぜ君は愛しいのでしょう
きっと君だから
なのでしょう


花は明るくひかり
月は明るくてかり
貴方はそこにいました
ほほえんで
命のままに ほほえんで
海は明るくてかり
山は明るくひかり
風がそよいで

うれしかった


わがままなことを
いうようですが

ぼくは 君を信頼していますから
君と話をしています

君のこえを
きいています

君のことばに
全心の信頼をよせるのは
君が信頼できるからです

それが軽口であったら笑いましょう
それが無駄口であったら笑いましょう

うそ、ごまかしであっても
笑ってしまうでしょう

ぼくは
君を きがついたら
信頼していたのです


ほこらしいと歌うのは
誰なのでしょう

君の命を
この世にあらわし
君は生きて いきて 君をいきているね

嫌でも
なんでも
君をいき いききっている
日々

息切れしても へたりこんでも
きみは きみを いききるんだろう

君の命を この世に あらわし

きっと
あのひとは 君を愛しくし 君をドキドキし
君を楽しみし 君をよろこぶ


君の命の足音たてて……

この世を、あるいて
きみは


君に 明日が またおとずれる


それで、ひとこと
のべさせてもらうなら

わたしは

きみの正義が
好きです

傲慢でも
うぬぼれでも


きみは 必死で 懸命でした


優しいひとが
罰しやすいのは
正義だからです

正義のひとが
罰しやすいのは
こころではなく
ヨイヒト ヨイコト だからです


きみの
無意識の
むじかくな

ごうまんな

善良への おもいこみ
正義への しんじこみが

わたしは苦手でした

気がつくとこころから
罰をのぞみ
てのひらに
裁きが宿りはじめる

善良をしんじこみ
正義をしんじこむから

ーー善良とおもいこんでいるのは
傲慢で 善良ではありません
ーー正義をおもいこんでいるのは
うぬぼれで 正義からはずれます

思い込んだときから
はずれます
思い込んでいるなら
傲慢なんですよ

ひとは 正義にも 善良にも
完璧には なれません

正義のうしろには鞭があります
正義のひと ありますか、あなたの影に


正しさのもとに
きみは
自覚もなく 傲慢にぬりとられ

罰を 罰を あえぐように 叫ぶ

善良や 正義は 実はどこにもなく
悪辣も 過ちも どこにもなく

ひとは 灰色の中間点で
ワタクシの正義を
うたがいもしない

ーーあるいは好きなヒトの

所詮は 好き嫌いしか 歩めませんよ


ーーずっと
望んでたんですよ
癒してくれる人より
ヒト を
怒ってくれるひとを

ーーおしころされた
望みは
かなしくなります

ーー かならず、ある程度
天罰を望むひとが
いるのは
驚くことです

ーー奇跡よりも

ーー期待に満ちて


がんばれってことばも
大丈夫ってことばも
きらいだった

大丈夫……
大丈夫……

大丈夫じゃないもん……

どちらもいえなかった

手を繋いだ 空は
なんにもなくて
かなしかった

大丈夫……大丈夫……って
君がわらう

その手のひらが 震えてて

君は、
わたしが大丈夫じゃないと
かなしいんだ

君は
わたしが大丈夫だと
うれしいんだ

君をみていたら
大丈夫だと
おもったんだ


誰もひとの代わりには生きられない

ひとの人生は
あゆめない

幸せ
たにんの
幸せをかたるには

なんねん
歳をとっても

まだ、はやすぎる


青い月が
ほどほどほどかれ
海に海におちていってる

海のなかに
はいった月の
ほどかれた光は

さかなにかわって
泳ぎはじめる


からからまわる
からぐるまの
まわりかたを
きにしている


誰もよころんでない
暗い色の石があって
花をそえたら
わらっていたよ

誰も楽しんでない
かなしいいろの石があって
日にかざしたら
わらっていたよ



君を幸福にしようと
がむしゃらだった

君をみたそうと
がむしゃらだった
ちがうんだね

晴れた日は散歩にいこう
手を繋いで
雨の日は映画を見よう
かたをならべて

美味しいものを
たべながら
かたわらで
君がわらう

君がいること

君と出会い
君とあゆみ
幸福になろうと
ひっしだった

君がさみしそうだった

ちがってたんだね


どうでもいいことって
優しいんだ
どうでもいいことで
いたいんだ

なにもないって
優しいんだ
なにもないを
していたいんだ


ただ
そこにあるって
優しいんだ


たちすくんでるポストみたい
空にあるお月さまみたい


意味ないって
優しいんだ

なんの意味もない


春が来て
お花見をしようとおもうのです
あなたが
池のほとりを歩いて
わたしは
あなたの傍らを歩こう

春が来て
満月の夜が来たら
お花見をしようとおもうのです

たくさんいろんなこと
ありましたね
ありました

たしかめよう
手を繋いで
お花見をしよう


もしも
すごい力があったら
君を幸せにできたでしょうか
できなかったと思うんです
ぼくは、君ではないから

もしも
君のかわりに
人生をあゆんであげたら
君を幸せにできたでしょうか
できなかったと思うんです
ぼくは、君ではないから

きみは、きみのあゆみを
かるくみていて
わからないかもしれません

もしも
どうしたら
君を幸せにできたでしょうか
ぼくは、君ではないから

ぼくは
きみのあゆみが
ひとつひとつ
かさなり
いつか、とどくことを
知っています


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