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> 白い陶器にゆられたはなし
【白い陶器にゆられたはなし】
白い陶器の破片に寄り添い
夫人が、歌を歌っている
遠い、遠い、遠いくにから
陶器にのせられて
ゆらりゆらり
海を渡り島を渡り
この国の長に
ささげられました
長は優しく
慈しんでくださった
白い陶器を
心深い母のようだと
慈しんでくださった
彼が天に召されたとき
あまりの悲しさに
胸がひびわれ
私ののりもの
私の陶器も
ひびわれました
あまたもの年月が
私を癒し
空の心を癒された
白い陶器も
白い夫人も
空の光をうけ
ひかり、ひかりと
瞬いている
(シリーズ:
絵と物語
)
2017-09-09 (14:00:38) update
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夫人が、歌を歌っている
遠い、遠い、遠いくにから
陶器にのせられて
ゆらりゆらり
海を渡り島を渡り
この国の長に
ささげられました
長は優しく
慈しんでくださった
白い陶器を
心深い母のようだと
慈しんでくださった
彼が天に召されたとき
あまりの悲しさに
胸がひびわれ
私ののりもの
私の陶器も
ひびわれました
あまたもの年月が
私を癒し
空の心を癒された
白い陶器も
白い夫人も
空の光をうけ
ひかり、ひかりと
瞬いている