貴方にわかりますまい

どれほど 一余で 怨み 憎みを 浴びてきたか

貴方にわかりますまい

どれほど 辛みを 浴びてきたのか

貴方にわかりますまい





どうぞわたしを憎めばいい

どうぞわたしを恨めばいい




どうぞわたしを笑えばいい

そんな風に ゆがんだ顔で

そんな風に 笑えばいい



貴方になにがわかるでしょうか

それでも ひとよ ひとよの 少しの 望みで

涙になるほど 嬉しいことなど

ひとよ ひとよの ただの 憐憫

それだけで 



ただの気まぐれ
それなのに

涙になるほど 救われて










どうぞ わたしを 怨めいい

どうぞ わたしを 憎めばいい

貴方にわかりますまい







貴方になど、わかりますまい

ただの貴方に、わかりますまい



憎んでいい

憎めばいい


こんな闇に
こんな闇に

どれほど 救いが 満ちているのか



憎むばかりの 貴方に なにが

わかりますか




貴方を わたしが 怨んでも

憎んでも


貴方の胸に 辛みが在っても



そんな貴方に

貴方に、 何も、 見えますまい