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透明なモンスター
学校で課題が出て、外国の絵を描いた。
外国語が必要なので辞書を使って調べたり、
油絵を家の中から探したりして、なんのかんのして
結局深夜までかかってしまった。
黙々と作業をこなしていると、ドアにノックの音がした。
夢の中で私は実家にいて、実家の二階の自分の部屋にいた。
部屋のドアを開ければ其処は下に続く階段だ。
右に階段、正面にもう一部屋、座敷がある。
踊り場は申し訳程度にあるぐらいで、私の部屋をノックするには
階段に立つか正面の部屋から手を伸ばすかしかない。
正面の部屋にいる母達はもう寝てしまっただろうから、
ノックの音は階段からと言うことになる。
私は誰だろうと思いながら戸を開けた。
階段に透明なモンスターが立っていた。
モンスターは体がごつい男で、頭が牛の形をしていた。
全て半透明でかろうじて輪郭が後ろの景色を歪ませて見えた。
私は踊り場に居る小さな本棚の上にのっている石を数個とって
モンスターに投げつけ、追っ払おうとした。
石はモンスターを抜き通ってゴンゴンと階段にあたった。
正面の障子が開いて、母が顔を出し「何やってるの」と聞いてきた。
「モンスターが」
「なに?何処にもいないじゃない」
「いるよ、ほら、そこにさ、透明なのが」
「いないじゃない」
どうやら母にはモンスターの姿は見えないらしかった。
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2001-01-23
09:00:00
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外国語が必要なので辞書を使って調べたり、
油絵を家の中から探したりして、なんのかんのして
結局深夜までかかってしまった。
黙々と作業をこなしていると、ドアにノックの音がした。
夢の中で私は実家にいて、実家の二階の自分の部屋にいた。
部屋のドアを開ければ其処は下に続く階段だ。
右に階段、正面にもう一部屋、座敷がある。
踊り場は申し訳程度にあるぐらいで、私の部屋をノックするには
階段に立つか正面の部屋から手を伸ばすかしかない。
正面の部屋にいる母達はもう寝てしまっただろうから、
ノックの音は階段からと言うことになる。
私は誰だろうと思いながら戸を開けた。
階段に透明なモンスターが立っていた。
モンスターは体がごつい男で、頭が牛の形をしていた。
全て半透明でかろうじて輪郭が後ろの景色を歪ませて見えた。
私は踊り場に居る小さな本棚の上にのっている石を数個とって
モンスターに投げつけ、追っ払おうとした。
石はモンスターを抜き通ってゴンゴンと階段にあたった。
正面の障子が開いて、母が顔を出し「何やってるの」と聞いてきた。
「モンスターが」
「なに?何処にもいないじゃない」
「いるよ、ほら、そこにさ、透明なのが」
「いないじゃない」
どうやら母にはモンスターの姿は見えないらしかった。