心河と八つの神さま

むかしむかしのことです

8つにあります
大きな大きな神様がいらして

命たちのこころへと汲まれ
また、命たちの思いから
こころから
流れを与えられる川のなかの
暗いくらい淀んだ底のほうにおります
大きな大きな悪魔を見おろしながら

おひとりおひとり
ひどく苦しい思いをかかえておりました

その悪魔が、
心河とともに遊び泳いでいる
いのち達に
なにをするか
神様たちには
見えていたからです

(難しいことではありません
悪魔とは
悪い魔物のことです
悪い魔物がやりたいことなんて
いつだってかわらないのです)

そこで8つの方のおひとりである
小さな幼い童女のような神様が
綺麗なまあるい机と椅子をならべ
渋い顔をしている面々に
ーーまぁまぁ、すわりなよ、お菓子でも食べてゆっくり思案してみよう
ーーイライラしてたらイイ案はおもいうかばないぜ
そう、さそわれました

神々さまたちは渋い顔をしたまま
まあるい机につきましたが
用意された美味しいお酒と
美味しいものをたべたら
たちまちご機嫌にかわり
なんだあいつは
なんだあいつは、と
こづきあいながら、笑いだす

ジョーダンとお酒呑みがすすんで
かわされた思いのなかに
まるで、転がり落ちた悪のりのような思案がうまれ

神々さまは、おひとりおひとりが
鼻歌をふいてるご機嫌なまま
心河に祟りの流れを
もたらすことにしました

ーー河のなかの魚に
ここは泳いじゃいけないって
ことはできんもん
ーー触れたら痛い流れをおとして
さけさせよう

神々さまのてのひらから
思い思いの流れが
心河にふりおります

それは八つの水流となり
やがて、
心河のはしっこを
大きく、おおきく流れだしました

いのち達は
心河とくみかわしながら、
わけもわからぬままに泳いでいましたが
きゅうに、となりに
触れると痛いものがかえる水がたちながれ
たいへんに慌てました

明瞭な苦痛がかえる
八つの流れをさければ
底に潜んでいる悪魔に
さわらずにすむように
祈りのともりはじめる

結界の
八つの流れ

これに触れれば
苦痛がこうむることを
おぼえていった命達は
やがて落ち着きをとりもどし
八つの流れを
それぞれがそれぞれに適当に名付けて
泳ぎ避けながら
いまもなお、
健やかに
心河とともに
くらしているということです