かんけい

ひとの気持ちを考えてなかったって
せつさんはいうんですね
正論が暴走して
泣いていたことさえ
気づかないで
ふみにじった

怒ってきたから……
逆らってきたって
はむかってきたって
そればかり
かんがえていた

泣いていたことさえ
気がつかなかった

せつさんのてのひらは
ゴツゴツですね
赤い剣をにぎりしめて
切りつけていたの知っています

阿修羅道というのがあるのです
地獄のひとつといわれます
ひとをやりこめたり
ひとをたおしたり
そればかりの道です……

幸さんは、そこに居たせつさんに、
言うたんですね
なんで、関係のないことばかり
しているの……

せつさんの目には
何が見えていたんですか……

……


申し訳なかったって
いまさら、いうてもな。って
せつさんは言うんですね

でもねぇ、わたし
それでいいんだと
おもうんですよ

阿修羅さん、綺麗なんですよ
たまに、観音さまに
あがられたり
してるんですよ……

ねぇ……

……

真っ赤な真っ赤な日が落ちる
赤い剣を
捨てることもできず
腰につけたまま
すわりこんで
顔をおおっている

……

わたしねぇ、気になるひとばかりに
苛苛しますよ
ねぇ
せつさん

せつさんは
いつも真剣で
だから、剣をもたれていた
きるのも、切られるのも……

せつさんは必死に
ひととかかわって
だから、ひとも
泣いたんでしょう
痛かったんでしょう

……

なんにもかわらず
また、せつさんは
悩んでるんですね

痛みに気づかなかったって

せつさんは
ひとに、心があるんですね
気持ちがあるんですね

ずっと、悩んでる

それなら
それで、いいんじゃないかな、
わたしは
脳天気すぎるのかもしれないけれど

……

きっと、せつさんは
痛みを忘れないでしょう
そのひとの