そういえば あなたは 真白い花のような
とおりの良い歌声で
ただひたすらに ろーりぃうー と
うたっている

―― それで

―― 大切なものを
 ひろいだすより 
 手元にある あわないものを
 すてるほうが ずっと 難しい

私の取り留めない言葉に
貴方は答えもせず
ただ 小さく微笑みながら
たのしそうに 歌っている

川辺には青 緑 やわ緑の草花が咲き
ただ、川の泥まじりの
あたたかな水を吸って
よろこびに震えるように咲いている

空には月だか、太陽だか
わからないものが
白く白く ただ、ひかり輝き
下の方の青くおだやかな水平線を
金から緑色に照らしだしていた


あなたは なんにもわかっていないようで
だけど すべてを
わかっているようで ただ
小さく微笑みながら 歌っている