あい

たまに自分の不出来さに
頭をがんがんうちすえて
泣き叫びたくなるんだ

 狼がいいました

そう

 鳥が言いました

たまに ぼくの不出来さを
笑って欲しいと
願うんだ

僕は完璧ではないぼくを
そうたいして
優れてもいないぼくを
自惚れるぼくを
笑ってしまいたくなるんだ

 狼がいって

そう

 とりがいいました

静かな月が たださんさんと
ちゅうぐらいの空に
漂っていました

たまに自分の不出来さに
頭を打ち据えたくなるんだ
そして不出来さを
認められない限り
誰かの不出来さを
打ち据えたくなる自分さえ
わかってしまうんだ

たまに自分に
泣き叫びたくなるんだ
それでいながら
自分を哀れむなよ と
思ってしまうんだ

 狼がいいました

そう

 鳥が言いました

すこし 月が落ちるまで
ふたりとも黙りこくっていました
狼の目からぽたぽた垂れたしずくを
鳥が、ついばみました

 そう 鳥が言いました

 うん 狼がいいました

この穢れ とれないとれない わたしの穢れ
とるのがまちがい とろうとするのが間違い
ただ 受け入れ 認める 認める
ただ みとめること

わたしも 不出来だと
わたしも 欠点だらけだと
わたしとおまえは おなじことだと

 ただ わらい みとめ わらい みとめ

 うけいれ

そう 鳥が鳴きました

そう 狼が啼きました

そう 月はもう 空の高いところにありました

 欠点をとるのでないのです
 ただ 愛を 与えるのが
 優しさなのです
2011-08-05 20:34:08