ペニシリン

きょうは
あたまがいたくて
たくさんの ペニシリンが
ひつようだった

ペニシリンは
赤猫の名前で
頭が痛い時は
私の傍にいてくれる

たくさんの ペニシリン
というのは
たくさんの ペニシリンの時間 と
いうことです

赤い耳のペニシリンは
わたしのあたまを、三度ばかりなでて
いたいいたいの
とんでけ
とんでけ
と、いう

心配そうに、そういう

それでも
いたくて
ないていたら
ペニシリン、なぜか
とつぜん おこりだす

そんなに いたいったらないわ

そういわれても、いたいものは
いたいのだけど

私 貴方がいたいの いや

そういわれても

それで
ペニシリンは
赤い耳を三度ピコピコして
私のふとんにもぐりこんで
そんなにいたいってないわ

そう、まだ怒って
まだ、いたい?

と、きいてくる

うん、いたい

そういったら
そんなのってないわ

そう怒りながら
そのまま
寝入ってしまった

それで
私も寝ようと思ったのだけど
ペニシリンが
パスープスー
と、ねいきをはきながら
ねごとで
いたいいたいのー
いたいのいやー
そういう

とんでけー

おかしかったから
なんだか、痛いけれど
まぁ、いいかと
おもった
2012-01-11 19:22:29