たんすをあけたらね
ちいさなうさぎがいてね
そいつが
笑うんです
くったくなく

―― きらわれてないかなぁ

だからね わらってね
あんた、もう
それは、やめたんじゃないの
そうきいたらね

―― 嫌われるのが好きな人ってみたことない

そういうんです

たんすは茶色でわずかにかびて
嫌なもんですね
ため息ついて
しまおうとしたら
そいつが出てきて
私の手をにぎって
笑うんです

―― またあそぼうね


―― 欠点が悪をもつんじゃなくて
欠点を嫌う あなたが悪くなるの

じつは嫌悪じゃなくて
欠点があると 嫌われる
馬鹿にされることが こわい
おびえなんだよ


たんすがしまって
気がついたら
その前でないていた
なにかわからない
ただ、ないていた