突然、
右手から
エネルギーがでたので
猫にあててみた

猫の毛がみゃーっとそばだって
びっくり顔して彼はないた

なにすんだ

エネルギーがでたんだよ

おまえ、たりないから
頭にでも
つけときなよ

それから不愉快そうに
みゃあーっとないて
彼はさぽさぽ、僕からはなれた

頭においた右のてのひら
あたたかく
そういや、小さなころ
こうやって、撫でられたっけかなあ、と
おもいだす
あんまり、嬉しくなかったなあ
さわんなって頭をゆすった
さわんなって、一人前のプライドで

目をとじれば
あたたかなオレンジ色のひかり
妙にゆらぎながら
みちる

めをとじても
ひかりはみえるんだよ
しっていた

どこかにいる猫にはなしかけたら
みゃーっ、じゃあ、
俺の目は見える?
と、光らせているらしい返事

なあ、あしたも
あんたはいて
僕もいるのかなあ……

……

猫はひとつないたあと

さあなあ、と
そう、こたえた
(シリーズ: noSeries )
2013-01-15 08:00:00