むかしむかし
君に何でも聞きたがった僕は
きみの徹底した距離のとりかたが
悔しかった

君がなにも語らないのが
かなしかった

むかしむかし
君に何でも 何でも 何でも
かたってほしかった 僕は
君の その 徹底した距離のとりかたと
放任が
慈悲であることも
しらなくって
かなしかった

かなしかった

君が 放任しつづけて
なんにもしてくれないから
僕は 僕を やりつづけた

僕は なにもしらないから
なにものでも ないから
僕しか なかったから

いまさら

きみが
なにもいわなくて
手を にぎりこんで
歯を
くいしばりながら
距離をとり 放って任せておいたことに
ふれた
2016-12-20 20:09:55