花の星
>>
まんが・絵本
>
てがみ
> こころあたま
親愛なるあなたへ
お久しぶりです
ベンです
お元気していますか
こころあたまを捕まえましたから
この手紙に
絵を添えようと思ったんです
つかまえた。というのは
すこし誤解があります
かれはしずしずよってきて
私の指にふれました
しかしあまり、きちんとかけませんでした
彼は、絵を描くよ。というのに
なにか、まったく
ふらふら遊んでいるのです
動くものはむずかしいですね
ピントがあわないように
うまく描けなかった
でも、こんなふうに
こころあたま、なんです
……
人を好いている人たちと
憎悪しているものたちは
気が合いませんから
つねに対立がありますし
そこには、嫌いあいがあります
ですけど
あなたは、なにか
誤解しているのです
人を敬愛しているかた
あなたは
人を嫌ってなどいないし
憎んでなどいないのです
心が狭いから
性格がわるいから
そういうものたちを
受け入れられないわけではなくて
人をとても
大切にしていて
あなたと、人の日々をとても
うれしんでいるから
ただ、踏みにじり笑うものたちを
そんなものたちを
受け入れられないだけなんです
……
もしかしたら
人を
笑いながら踏みにじるものたちに
されたことがあって
ひどく傷ついていたり
うらんでいたり
しているかもしれません
(かれらはまったく
よく嘲笑うものです
他人を、憎悪しているから
傷つけたり、できたら
愉快がわいくんでしょうね)
……
人を敬愛しているかた
根っから、ほんとうは
人がいることが嬉しくて
この世という
ひとと、ひとと
触れ合うことのできる生命
人生を、敬愛している方
ですから
たとえば
うらんでいたり
おこっていたりしても
それは、
人と、あなたが
生きていることに
敬愛が
ともっているからでしょう
……
憎悪しているものたちのことは
あんまり書きません
きっと、あなたなら
わかるかもしれません
書くのが嫌なんです
ただ、
苦しむことはないんです
かれらは他人がいることを
憎悪しているのですから
他人を「思う」ことなど
とても出来ないのです
むりやり「おもっているふり」を
するだけです
そんな彼らに憤怒をおぼえたところで
彼らは、たんに愉快に思うだけでしょう
……
人を敬愛する方々
人を尊重していて、嬉しいから
そうしたことを
ひどく嫌がり、怒り、悲しんで
その根をたどると
「大切な人や、大切な日々が
苦しめられたら、誰でも怒るから」
あたりまえの、思いが
ゆらゆらゆらいでいる
わたしは、そんな
あなたの
当たり前な思いが
好きです
……
ですから
怒りというのは
無意識にメラメラとしていても
肉体を焦がすように、辛くさせますから
まけたくないって
無理したくなる気持ちは
わかるのですが
さまざまなことに
無理してはいけません
……
他人を苦しめて笑うものたちを
ひきはがし
おいやる方々は
ないしょですが
すでに、降りてきています
(私は知ってるんです)
……
ですから
なんにも怒らないでいいのです
あんまり苦しかったら
魂から燃える怒りが手放せるように
かれらを無視できるように
祈ることさえ、かまわないのです
時間はながれ
時がすべてを伝えるでしょう
……
長くなりました
私は、いまだに旅を続けています
また手紙をかきます
親愛なるひと
いつか、あなたのいるところに、帰ります
どうかお元気で
BEN
... 次頁「手紙――おさる」へ
2017-07-27
18:21:24
花の星
>>
まんが・絵本
>
てがみ
> こころあたま
Copyright © by mogiha(
https://ahito.com/
) All Rights Reserved.
お久しぶりです
ベンです
お元気していますか
こころあたまを捕まえましたから
この手紙に
絵を添えようと思ったんです
つかまえた。というのは
すこし誤解があります
かれはしずしずよってきて
私の指にふれました
しかしあまり、きちんとかけませんでした
彼は、絵を描くよ。というのに
なにか、まったく
ふらふら遊んでいるのです
動くものはむずかしいですね
ピントがあわないように
うまく描けなかった
でも、こんなふうに
こころあたま、なんです
……
人を好いている人たちと
憎悪しているものたちは
気が合いませんから
つねに対立がありますし
そこには、嫌いあいがあります
ですけど
あなたは、なにか
誤解しているのです
人を敬愛しているかた
あなたは
人を嫌ってなどいないし
憎んでなどいないのです
心が狭いから
性格がわるいから
そういうものたちを
受け入れられないわけではなくて
人をとても
大切にしていて
あなたと、人の日々をとても
うれしんでいるから
ただ、踏みにじり笑うものたちを
そんなものたちを
受け入れられないだけなんです
……
もしかしたら
人を
笑いながら踏みにじるものたちに
されたことがあって
ひどく傷ついていたり
うらんでいたり
しているかもしれません
(かれらはまったく
よく嘲笑うものです
他人を、憎悪しているから
傷つけたり、できたら
愉快がわいくんでしょうね)
……
人を敬愛しているかた
根っから、ほんとうは
人がいることが嬉しくて
この世という
ひとと、ひとと
触れ合うことのできる生命
人生を、敬愛している方
ですから
たとえば
うらんでいたり
おこっていたりしても
それは、
人と、あなたが
生きていることに
敬愛が
ともっているからでしょう
……
憎悪しているものたちのことは
あんまり書きません
きっと、あなたなら
わかるかもしれません
書くのが嫌なんです
ただ、
苦しむことはないんです
かれらは他人がいることを
憎悪しているのですから
他人を「思う」ことなど
とても出来ないのです
むりやり「おもっているふり」を
するだけです
そんな彼らに憤怒をおぼえたところで
彼らは、たんに愉快に思うだけでしょう
……
人を敬愛する方々
人を尊重していて、嬉しいから
そうしたことを
ひどく嫌がり、怒り、悲しんで
その根をたどると
「大切な人や、大切な日々が
苦しめられたら、誰でも怒るから」
あたりまえの、思いが
ゆらゆらゆらいでいる
わたしは、そんな
あなたの
当たり前な思いが
好きです
……
ですから
怒りというのは
無意識にメラメラとしていても
肉体を焦がすように、辛くさせますから
まけたくないって
無理したくなる気持ちは
わかるのですが
さまざまなことに
無理してはいけません
……
他人を苦しめて笑うものたちを
ひきはがし
おいやる方々は
ないしょですが
すでに、降りてきています
(私は知ってるんです)
……
ですから
なんにも怒らないでいいのです
あんまり苦しかったら
魂から燃える怒りが手放せるように
かれらを無視できるように
祈ることさえ、かまわないのです
時間はながれ
時がすべてを伝えるでしょう
……
長くなりました
私は、いまだに旅を続けています
また手紙をかきます
親愛なるひと
いつか、あなたのいるところに、帰ります
どうかお元気で
BEN