忘れていたことに、

昔、幸せにしてくれと 泣き喚いていた

幸せが何かもわからず

与えてくれたもの 全て、違うと思ってた




傍にあったものは

こんな咲き誇る 花だった

こんな咲き誇る 時だった



昔、ずっと、

幸せになりたかった

与えてくれるもの、全て違うと思ってた

だから、ずっと怒り

世界一不幸だと、泣いていた





やっと、終わりが来て

やっと、目が覚めて

気づいたら、こんな花が咲いてて

苦しくて




幸せが何かもわからないまま

ずっと壊して泣きじゃくってた

花じゃないと、幸せなんだと

泣きじゃくってた

痛みを解ってくれと、わめいていた





逢うだけでよかった

話すだけでよかった

一緒に居て、ともにする時間があるだけで

よかった



泣けるように、なった




これから、死人となっても、
腐り落ちても

どんな時でも

どんな場所でも

生きていけよう




例え誰が、朽ち、死に絶え、互いに争っても

泣いても

憎んでも

呪っても





私が、私を見捨てない。
咲いてた花
鉛筆・透明水彩
2006-08-02 20:36:50