デブののび太

ドラエモンの夢はよく見るのですが、今日の夢は特別変でした。

のび太などが大人でデブで2等身で精神が子供

(ランドセルをその体で背負ったり、

手足をばたつかせてわがままを言ったり

泣きわめいたりする)

とういう、未来世界に行ってしまったのび太。

酒の席でその大人ののび太達に捕まってしまいます。

出来過ぎもすね夫もジャイアンも。

デブで精神的に赤ちゃんな最悪な大人になっています。

のび太はもう泣きそうになりながら彼らの酌をしていました。

大人達は、いや、デブ達はくだらないことを嬉しそうに話しています。

逃げ出したいのび太。

そのときデブのび太がしずかちゃんに携帯で電話しました。

しばらく話してからむっとしたように携帯を切るのび太。

「どう言うことだよ、どらえもーん、

しずちゃん違う人と結婚してるじゃーん」

ドラエモンに向かってだだをこねるデブのび。

その時過去の世界のドラエモンが来ました。

「のび太君、大丈夫かい!?」

「ドラエモーン、僕こんなになっちゃうよー」

「大丈夫だよ、のび太君、これは間違った未来さ」

「え、じゃぁ此処は僕の未来じゃないんだね!?」

「うん、うん、ひとまず帰ろう!」

四次元ポケット~!!

襖に四次元を取り付けてやぁッとばかりに逃げ去るのび太とドラエモン。

残ったデブ達は酒を片手に呆然とその辺りを見つめていました。

「なんて高度な技術だ」ぽつりと、デブ出来過ぎが言いました。

元の世界に帰ってきたドラエモンとのび太。

座敷でゆっくりとくつろぎます。

すると、しばらくしてドラエモンの四次元ぽっけから

ルルルルルルと四次元携帯電話が鳴りました。

取らないうちからドラエモンは「間違い電話だよ」と言いました。

「ああ、そうなの」とのび太。

ドラエモンはあの丸い白い手に「間」「違」とそれぞれ書いた物を

突っ張りのように前だしてに見せました。

そしておもむろに後ろを向くと足首を手で掴んで

お尻をつきだしてきました。

そのお尻には方尻ずつ「電」「話」と書いてありました。

「わっ」ドラはその格好のママ突然倒れました。

そのポケットからぐにゅーーーーっとデブのび太が出てきて

「狭いなぁ」と言いました。

(場面転換、急に場面が跳ぶ)

大会山脈が連なる冬の空をドラ達はタケコプターで飛んでいました。

もちろんデブのび太もいます。

みんな真剣な面もちです。

そしてとある瞬間。出来過ぎのタケコプターが「かたかた」を音を立てて止まりました。

「あーーーーーーーー」

「できすぎくーーーーーん!」

甘えた声を発してデブのび太が出来過ぎを助けに向かいます。

デブのび太は出来過ぎが好きなのです。

しかし時は遅く出来過ぎはつぶれたトマトのようにぺちゃんこになってしまいました。

「いやぁああああ」

しずちゃんが叫びました。

しかしどんなに叫んでも出来過ぎは戻ってこないのです。

みんなは涙涙に泣きました。

石に押しつけられて飛び散った出来過ぎの体がグロテスクです。

唯一人、のび太だけが「これでしずちゃんは僕の物」と細く笑んでいました。

もしかしたら使い物にならないタケコプターを

出来過ぎに渡したのはこいつかも知れません。
2001-01-23 09:00:00