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おばぁちゃんが絵を選ぶ
ある展覧会が開かれると言うのでおばぁちゃんと行ってみた。
会場は小さく、黄色い布であちらこちらを覆った小屋だった。
中は薄暗く、まばらに人々が絵を選んでいる。
所々に落とし穴のように、
布はピンと張ってあるのに、床がない地面があって、
ずぼずぼとみんな落っこちていた。
「気をつけて、こんなのに落っこちたら ノイローゼになっちゃうから、おばぁちゃん。」
とおばぁちゃんに言うと、
「それでも絵を選びたいんだよ」と言われた。
おばぁちゃんは長い木の半分腐りかかった梯子を持ってきて
壁に立てかけると、その先にある高く掲げられた絵をじっと観察しだした。
そのまま動かなくなってしまったので
怖くなって「おばあぁちゃん、おばぁちゃん」と叫んだ。
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2001-01-23
09:00:00
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会場は小さく、黄色い布であちらこちらを覆った小屋だった。
中は薄暗く、まばらに人々が絵を選んでいる。
所々に落とし穴のように、
布はピンと張ってあるのに、床がない地面があって、
ずぼずぼとみんな落っこちていた。
「気をつけて、こんなのに落っこちたら ノイローゼになっちゃうから、おばぁちゃん。」
とおばぁちゃんに言うと、
「それでも絵を選びたいんだよ」と言われた。
おばぁちゃんは長い木の半分腐りかかった梯子を持ってきて
壁に立てかけると、その先にある高く掲げられた絵をじっと観察しだした。
そのまま動かなくなってしまったので
怖くなって「おばあぁちゃん、おばぁちゃん」と叫んだ。