薄い青緑いろの水が
街の中に溢れている
電気街
広い道路のところどころに
車や、標識がしずんでいる

私達は戦隊レンジャーみたいな四人組で
腰まである水の中
ほかの生存者をさがしていた

おおーい、だれかいないかー、と
リーダーが大声を出す
いきなり空にバチバチバチっと
電流が流れて
薄緑の宇宙人の顔がうつしだされる

ーーだ!

なにかテクノロジっぽい名前を
太った男戦隊がさけぶ(黄色のレンジャー)

まだ使えるやつがいたのか
どこからながしているんだ、と
レンジャーが口々にいう
おまえがこの洪水をおこしたのか!?
宇宙人にむかって
指をつきつけながら
黄色いレンジャーがさけぶと

【ちがう、わたし
みんな、さがしていた
いきのこり】と
宇宙人がかたことではなす

【いきのこり、
きみたち、みつけた
ここで、ない、どこかで
しずかに、はなしたい】

レンジャーたちは
まわりをみわたすが
落ち着ける場所がありそうにない

こまって宇宙人をみあげると
急にからだがふわっと浮いて
路地裏の
すこし空き地っぽいところに
しゅーん、と、
みんな引き寄せられる
どこからか机や椅子がとんでくる

みんながそれに座る

宇宙人がはなしだす

ところで目が覚めた
2017-08-05 14:17:39