世界はいつから狂ったんだろう
気づいたらこんなに深く狂ってる

嘆きながら海に沈んで
もうでてこないこともできるのに
なぜ狂った世界は動き続ける
足場もこんなに悪いのに

雪の降る日は白く積もる
体の奥の遠くの方から
しんしんと、音が鳴る
かじかんだ手の平に
小さな雫が赤く落ちる

夏の日は白く輝く
空の高い高い場所から
音もなく降り続く
熱を持った足の裏に
コンクリートの熱さが残る

狂ってしまった世界が眠りに付くまでに
人を愛する事はできますでしょうか
(シリーズ: イド )
2005-07-09 00:00:00