ビッチさんへのお手紙

ビッチさん

最近、またあなたにあったのよ
どんだけ居るのよ、あなたは
歩くと必ず居るんだもの
犬も歩けばなんとやらじゃないけれど
こんなにごろごろ居なくたっていいと思う

ビッチさん
元気そうで何よりだけど
相変わらず、あなたはばかね

私が言うことじゃないだろうし
あなた私を嫌いみたいだから
耳をかしっこないだろうけど
私はほかの人がいうように
あなたが「遊び」をしているようには思えない

むしろ、人より
ずいぶん、純真で
なんだか愛を誤解しながら
信じているわね

相手のことも
信じているわね

ビッチさん
体をつくして抱かれたからって、
その人があなたを愛するわけない
そろそろわかっているんじゃないの

欲と愛は
まったく違うところに存在してる

ビッチさん、相手の人の欲求を
満たしていったって
あんたは愛されないと思う
いつまでたっても愛されない
そりゃそうでしょう

人ってそんなに善くはないのよ
求める人を利用して
自分の欲求を満たす人だって
(あのね、とくに頭を使わなくたって
悪いことは出来るからね)
いっぱいいるわ

世間様のいうような
男を、馬鹿にしているより
信じているのに裏切られて
あざけるふりして
まだ、信じてるみたい

どうも
相手の欲求を満たした先に
愛される道がある、みたいに
奇妙にまがった信じ方してるけど。
あるわけないでしょ

だけど私
あなたに何を言えるのかしら
何もいえないわ
いつも思うのよ
「人の人生のやり方なんか私わかんないわ」って
だからビッチさん
元気でね

次ぎ会うときは
そうね、私は案外あなたが好きなのよ
だから一緒に笑ってあげるわ
他の人よりだいぶあなたは
純だわねって
2010-11-16 16:31:20