さっき子守唄聞こえたって
ちいさいこがいうから
どんなうた、ってきいたら
お空の星が、またたいて
ちいさな声でうたってたんだ っていう

ちいさなこえで
またたきながら
嬉しそうに 歌っていた

木の葉の下の ニワトリが
デーぽデーぽいいながら
いじめられたっていうから
目を半分、哀しそうに
いじめられたっていうから
ああ、って
隣座って
おいやでなければ
撫でたい、っていったら
おねがいしますっていうから
いままで撫でていた

鶏も、小さい子も
そろって
庭で、空を見上げた
空は、綺麗な星が
ちんちーちりちり鳴っていた

おまえ おまえ おまえに 泣くなよ

と、きこえて振り返ったら
かなしめる人がいて

 人の痛みに 哀しくなるから
 えいや、って
 みずから戦うことすら できない
 そんな かなしめる人がいて

ひそひそ声で
自分も、撫でられたいです、っていう

君ら、自分で撫でろよな


それで みんなで
そら見上げていた

きれいな 空
星空 みあげていた

ちり チリ ちり

きれいな 空

 お眠り  おねむり
 なんにも なんでも なにがなんでも
 お眠り

 おねむり おねむり
 

 ねむりよ おねむり
 小さな子

そんなふうに 月が 歌っていた

 あなた あなた ありがとう
2011-04-30 22:58:52