狂い桜

夜に狂い桜
八重桜
強い風さえない
おかげさまで
あつぼったく
散りもしない

白い白い
いくえの
白い重なり
優しくなんか
なりたかないな
なんか わからん

貴方は
つぶやく 私に笑い

いいんだよっていう

八重桜
自分のきもち
思ったこと おっていたら
自分の理由
おっていたら
あんひとの きもち
わからなく なって

自分から
はなれたら
見えることも
多かった

八重桜
なんもいらない
もし 八重桜
優しいなんて
いわれたかない

八重桜

八重桜

今日な
少しあたたかくて
夕陽が綺麗だった
なにをしても

気にさわる気がした
かまわないか

八重桜
私のむねに
バッチのように
貴方が つけてくだすった

八重桜
君は そのまま
前を向いて
あるきなさい

わたしは わらう

はい

ひと 癒したいなんて
難しいな
ばかにしとらん
きっと 私のせいなんだ

見下しなんて
思わないでくれよ
わたしは

わたしが
下にいれば
あんたは
安心するのかい



八重桜 夜に
深い闇 わたしには
あんまり
柔い夜

かおりたかいな
八重桜

傷ついたことに
傷つかんで
いけたら
だれもが楽だね




この地から
みえる月は
どこからも
同じように

みえますか
2011-11-27 18:36:39