もんだよ

―― もしかしたらさ
親切なんて
迷惑と
にてんのかもね

つきの夜
赤い傘
ちょっとさして
笑いながら
歩けば
あなたは クスクス
君って
考えすぎて ばかだよね
なんて いう

考えすぎたら
ばかに なる
ひとの 脳は

そんなもんよ

―― 明日は良い日に
なるといいな

―― 本当のねがい
あなたは 言える?
わたし 言えるわ

ないしょよ

それと別に
毎日 美味しいごはん
食べられたら
いいなぁ


―― きらいなやつ
いやだったこと
思い煩うなら
すきなやつ
楽しかったこと
思い出しなさい


―― ひかり ひかり
白金のみずうみが
ふかく 流れていたから
ひかり ひかり
ふれたら

優しさに ふれたようだった


明日は
どうでもいいことして
あそぼう

わたし つづけたら
いやになる
あんたも あんた
つづけたら
いやになるだろ

似たような もんさ


雨がパラパラ
ながれてきた
白い白い
雨、銀にひかる
きれいな雨

―― なぁ 笑おう


―― 優しさで
人間が傷つくこと
いつ わかったんだっけ
自分が
傷ついたから

それより
ありがとうと
いいたかった
ありがとうと



―― お互いに
間違ってしまった
自分見ている
みたいなもんだよ

奴隷じゃないから
人間だから
人間だから

誰の支配の下にもない

誰とも似てない
わたしたちは
ひとりしかない
自分を抱えて
途方にくれないか

たまにはさ
途方にくれるよ

―― 人生毎日
楽しいなんて
ありえない
苦しいときは
なきながら

―― だれかがダメに
なれたらなら
ダメになれない人は
安心するのかな

―― 優しいなんて
いちばん
だめな人間と
おんなじことだと
わたし
思った



月はきらきら光
白金のみずうみを
わたしたちは
ゆっくり歩く
あおい草花は
ちかちか
さらさら
流れ


―― しあわせに
すると きめたのは
ふざけんなと
思ったからだ

どいつも
こいつも
しけた面しやがって

ふざけんな

―― なぁ 笑おう


―― 
君を認めて
ありがとうと
いいたい

生きててくれたから
わたしは 嬉しかった
きみ みたいな
人に あえて
嬉しかった

ありがとう
2011-11-27 19:44:29