波の音

―― だいっきらいだったんだ じぶん
 イヤだイヤだなんていいながら
 解決も出来ない 何度も思い返す
 嫌な思い出

―― もう、こころは許しているのに
 記憶が許してくれない

波が白い砂浜に
よせては 繰り返す
誰もいないようで
隣に黄色いちびっこがいて
それが、ただ
聞いてくださる

―― いつだって
 悩んでしまう私が
 きらいだったんだ

―― 考えてしまう
 うらやましいなんて いわれたって
 嫌だった

―― 過去に問いかけても
 かってくるのは 記憶の繰り返し

 山びこみたい

 むなしいんだ

―― かわらないもの

―― 私ではないこと

 終わってしまった時間
 与えられた自分

 なっとくなんて できないよ
 だれも だれかのための
 こたえなんか
 もっていない

―― 何故、どうして

 理由さえない

―― なんで

 理不尽だよね



―― だから

―― どうしたいって 聞いてきたんだ



―― 私はどうしたいの


―― かえられない変わらない 私も 世界も
 与えられた うごかせない


―― どうなりたい どういきたい

 答えは そこにしかなかった


―― いつだって
 過去に
 こたえは なかった


波の音が聞こえる だんだあんだんだあん

―― いつも、ありがとう
2012-01-21 12:18:00