よのなかはいつも酸欠状態の灰色で
空気の足りないこの頭には
霧がかった景色が見える
どこまでも
どこまでも

はっきりとも
くっきりとも
誰も見えず

なにもわからず

ただ迷う千鳥足で歩いてる
こーこはどこだ
こーこはどこだ


思い出せる過去なぞ
くるしいくるしいものばかり
想い描ける未来なぞ
くらあくさみしいものばかり
あたしはだーれだ
あたしはだーれだ

世の中はいつも薄暗い灰色で
酸素のない水にいるみたいに
あっぷあっぷと溺れてる

気がついたら真っ白なせかいにひとりで
苦しいと泣いていた
もう空気も水も酸素もない
ただ悲しいと泣いていた

世の中を見ている私の瞳はいつも灰色がかってる
(シリーズ: イド )
2005-07-09 00:00:00