どこにもいけない僕達がいて
どこにもいけない獣がいました
山も谷も空も孤独で
ただ歩けずに、くちはてるだけ

だけどいつか
だけどいつか

僕達は歩きだすに違いない
空も谷も山も見るため歩きだすに違いない
この世を見るため歩きだすに違いない
この鎖をひき千切って


きっと
きっと
きっと



空は澄み
谷は深まり
山はしんしん静まりかえる

太陽が昇り
月が沈み
桃色の朝がくる

どこにもいけない僕達は
悲しみながら笑いながら
その日にこがれてる
(シリーズ: イド )
2005-07-09 00:00:00