今日は砂漠の乾燥地帯に私はいました

のどはからからで
360度、すべてが砂地
なんのオアシスもみえません
息も絶え絶えになり
なみだながらに
いのりつづけ、
生きたいと願い続けました

そのとき、神の愛のような
優しい白い光が
わたしをつつみこみました

あんずるな、子よ……

神のようなこえが
ささやきかけ
わたしは
あたたかな温もりを
かんじました

――かしわもち

と、おもいました
神の白い愛につつまれたわたしが
かしわもちのあんのように
おもえたのです

あんずるな、といわれたので
ああ、もういいのだとおもったわたしは
もうなんにも考えず
かしわもち、かしわもちとばかり
考えていました

神は吹き出しました

わたしは、神が――たぶん、神が――
ふいたことに驚きつつ
神もふくのだとおもいました