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詩
> 笑う人
ははははと笑う人は笑い
わたし、はただ憐情に浸っている
(夢でないのは知っているけど夢であって欲しいと願う)
切実に
(此処にいる人は少しずつ少しずつ自分が削り取られていったんだ)
わたし、には名前があってその名のおかげでわたしで在れた
(辛いときは呼ぶがいい下僕のように呼ぶがいい)
青と白の月に見守られ砂をわたしの歯ははむ
じゃりじゃりと、じゃりじゃりと
湿気の混じった砂はまずい
(わたし、がわたしである限り)
(空は空で居られないんだね)
ああ、ああ、ユニコーンよ
君は、海をいってくれ
金と仰ぐ海をいってくれ
(シリーズ:
イド
)
2005-07-09
00:20:23
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わたし、はただ憐情に浸っている
(夢でないのは知っているけど夢であって欲しいと願う)
切実に
(此処にいる人は少しずつ少しずつ自分が削り取られていったんだ)
わたし、には名前があってその名のおかげでわたしで在れた
(辛いときは呼ぶがいい下僕のように呼ぶがいい)
青と白の月に見守られ砂をわたしの歯ははむ
じゃりじゃりと、じゃりじゃりと
湿気の混じった砂はまずい
(わたし、がわたしである限り)
(空は空で居られないんだね)
ああ、ああ、ユニコーンよ
君は、海をいってくれ
金と仰ぐ海をいってくれ