山の廃線


山を少し行ったところの
廃線路に
変なものが出るという





その山はリコチーの
おとーさんが
キノコを狩る山で
リコチーは
キノコ季節の前に
見に行くという

ふたりで
行ってみることにした
***




リコチー
今回は太鼓と塩と酒をもってきたよ
はい、リコチーの太鼓

なんで太鼓!
お前はなんのつもりでいくんだよ
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危ないからって
リコチーはなんだかボクトーをもってる

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ザクザク
ザクザク
***

すこしいったところの線路は
錆び切って黒くなっている
割れて光の消え果た信号機が
なぜか




かぁんかぁんかぁん

***



――鳴ってるなぁ

うは、虫さされたよ、おい
おまえ薬持ってきた?
***
とりあえず太鼓をたたく




***

どん、どん

かあんかあんかあん

わざとずらしてたたく






***





なぜかリコチーも
たたきはじめる

***

どん、つく
どん、どん
どん、つく

……

***




リコチーあっちで
おにぎりたべよー

なんもいねぇーな
てか太鼓たのしいな

***




ああ、朝だ





***
朝日のなかで
信号機はすっかり生気をかいて
さびれて光っていた





うめぇな、これ
梅か?

何笑ってんだ
へんなやつ