美濃の娘





美濃の娘に
カミノオリがあるゆうて、風が
騒いどったんやども









「おとうさん
こんなに
お茶が波立ってる」
「ゆらしてもないよ
へんよね……」








アッ……









目……








力がこえとる








からだは つなぎとめんと








美濃の娘は慈悲深かったようで
涙がたんとでた








涙が 己を癒やし
力を癒やし
降りた神を癒やした









みっかみばん
ないて、ないて
泣き果てた頃
何でもなかったかのように
娘はおきた








それから
なんも、かわらんかった










なんも、変わらんかった
けれども

たまに、夜や
朝の空の
ようすが

ちがうふうに
うつるらしい









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