蛙ピョコピョコ

夜明けの空は
蓮の海の
したにいるような
やわらかな碧と
やわらかな藍色
水色と 紫
わずかに桃色
優しい 金色

薄い雲が
いろづきながら
ながれ
のこされた星が
まだ、キラキラ光る

昼間は星が見えないだけ
ずっと星は
光りつづけている

―― 自分を
生かすのも
ころすのも
自分しだい
なんて
いうけど

―― まぁそうだよな
たまに
自分の首しめて
くるしくて
さぁ

―― 悲しい時は
錯乱するよね
誰でもね

池のまえ
蛙ピョコピョコ
ムヒョコヒョコ
ピョコピョコ

なんて、いう


―― 後悔
前進したら
たいした力

―― なりたいと
ずっと思いながら
たまにバネみたいに
もどり
なりたいと
ずっと思う
なら
いつか
なれるかもしれない

―― この間
チヤサンが
何様っていおうとして
ナニモノ!!って
いっちゃって
そしたら
ミギサンが
化け物です
っていったらしい


―― あはは


―― それでも
みんな
生きている

なんて歌う

みにくかったって
みにくかったって
進んでいきたい
だめだって
だめだって
進んでいきたい

ダメな人間だなんて
わかってる
ふがいない
だめだって
だめだって
進んでいきたい

―― 君に幸せあれ

金平糖みたいな
ちいさなうた
歌う
微かなまたたき
きれいな歌

刻々とかわる 空の色
優しい桃色
流れるような金色
2011-11-30 19:22:14