小さいさんはかたくなでありまして
『どこからでもかかってきなさい
たー!』と
小さな棒をふりまわすのですが
目をつむっている
目をつむっているから
棒がむやみにふりまわるのです
ふりまわって
ぽてっと
転けるのです
棒にふりまわされたのですね……

小さな小さいさんは
今日もやったぞ!と
こけたあとに
棒をたてなおしていうのです

これで大丈夫!

おおきいさんは
小さいさんには見えないようで
おおきいさんは
きっと大きすぎるのですね
そんな、不安でいっぱいで
でも一生懸命な小さいさんを
かわいそうに、いとしいいとしいと
おおきいさんは
掌ですくうように
掌でだきしめられる

小さいさんは
そうするの安心しきって
なんにもみえないくせに
安心しきって
ふうーと
ため息をついて
今日もよくやったぞ!といって
外に見える夕陽をみて
なにか感動してふるえるんです

ふるえて、
さむい、て
くしゃみして
部屋に入ってお布団はいって

おおきいさんは
小さいさんを
つぶさないように
涙をこぼしながら
掌でぎゅっとだきすくめる
小さいさんは
お布団のなかで
ふー、って
ため息ついて

夜はふけていきます
おおきいさんは
祈るように
この子が苦しみないようにと
祈るように
涙ぐんで
小さいさんを
掌でぎゅっとだきすくめる

小さいさんは
すうすう寝息をたてているんです
そうして、ぽつっと
ありがとうって
なんだか呟くんです
なんにもみえていないくせに