2005-07-07

びじつかん:ちひろ


昨日から決めていた、「ちひろ美術館」に行ってみることにしました。
家にはちひろ画伯の絵のレプリカがあり、
ずっと本物を見たいと想っていたのです。

朝起きてネットでちひろ美術館を調べていると
布団をたたまれてしまったので、もう出発してやるよこのやろうと意気込む。


ちひろ美術館は上井草にあるので、
高田馬場でおのりかえ。
駅のチャイムが、ウルトラマン(?)かなにかの音楽でした。
子供大喜び。大人も大喜び。いきなことするなぁ。
だけど高田馬場は乗り換え方法がわかりづらく、
電車もすごい音をたてて飛びすさるので
心臓の小さな小動物はどきどきものです。


入った途端にとても幸せそうにソファに横になって
がーがー寝だしたおじさんを観察する。
なんだか知らないが、「わかしゃがわかしゃが」いうわりには
大人だって失礼だと想う。
しかし幸せそうに寝るひとです。

9つの駅ほど通過すると、上井草につきました。
上井草は少々寂れているけれど
のんびりと穏やかで、駄菓子屋なんかもあって
生活感が漂っています。住みやすそうです。


ちひろ美術館はちょっと遠く、かなり迷いやすい場所にありました。
電柱についている案内に気づかなかったら
小さな生物はもう帰ってこれません・・・・(チーン)となるところでした。
途中に畑みたいなところがあって、
何を作っているのだろう。かぼちゃかな。とうろうろしていたら、
蜂に追いかけられて実にエキサイティンブ。


ちひろ美術館の中は音が吸い込まれるようです、
穏やかな日差しと適温に守られた空間、
美術館というより暮らしてみたい「家」のように思えた、
小さな生物は大喜びで絵を見まくりです。
ちひろ画伯の描かれる子供のふくよかさや、
優しさがたっぷり堪能できます。
愛だ愛だ。


ちひろ画伯のアトリエも復元されていました。
和室です。少々狭くて少々こちゃっとしていて、
なんだか小ぢんまりとしたおばあちゃんが
三時のおやつを待っているような、
暖かな空間でした、ちひろ画伯はよっぽど優しい人だったんでしょう。


全部見終わってから、喫茶店でお茶をしました。
チーズケーキを頼みました。
少し固くて少しやわらかい、おいしいケーキでした。
ミルクティはミルクまで温められていて
とても幸せです。


机の上にある花瓶に、小さな野花に、
たっぷりと水が入っていて、
気持ちのいい空間です。
ちひろの庭園というのもありました。
虫がいっぱいいました。
なんだか懐かしいものです。


おみやげやさんで
欲しかった色鉛筆と画用紙を買いました。
今気づいたんだが、多分これは割高なんだろうなぁ。
まずったかもしれません・・・
いいんだ・・・いいんだもん・・・


帰り道を違う場所から出てみたら
おもっくそ迷い、散々歩きました。
人のよさそうなおばさんに「駅はどこですか?」と聞いたら
進行方向と正反対の場所を教えていただきました。
そうきたか!!!
このまま誰にも聞かなかったら
小さな生物は永遠にとこ知れぬ場所に行くところでした。


穏やかな今日の旅もこれで終りです。
お腹が空いたのでパンを買いました。

この後ブリジット美術館にも行ったのですが、
怖かったのでカツアイ。
西洋美術はグロいなぁ。