嵐や破壊というと
おそろしいものです

朝方
針のようにつきささる雨をもたれる方が
なんにもいわずに、
まどべにすわり、
口から紫炎をはいていらした

ーー憶測はしてはならない

そう、いわれます

ーーわからないなら、わからないままでいなさい

私は彼はまったくわかりませんでした
紫雷がたまに走り
また銀の釘のような雨がふりそそぐ

私のはらのひとつ
ーー怒りを悪害とする私のエゴにつきささる
わりといたいんですけど
わりと、心地ちが良い

痛みが心地良いなんて
ふしぎですね

うとうとして、寝てしまいましたから
ぼやくように
なにか、うたを
うたわれていた

故郷をおもう歌のようでした