花の星
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小説
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2011
> あかはこのは
あかはこのは
なにか
知らないけれど
汚れているようでした
提灯鮟鱇のような
あかいぼんぼりが
沢山かわにながれていて
はて、と
おもったら
それは赤く、少しひかる
牡丹のはなで
暗いチカチカした川に
たうたうと
沢山、流れております
星明かりが
まぶしいようで
あなたの顔は
よくみえない
ここは
かわはらで
湿った草木のあいまに
私たちは
おりました
小さな子が
そばにいて
ほほが、まっかで
めが警戒していて
ああ、可愛らしい
わたし
よごれ
どうしたら
とれるか
わからないから
走ってみる
そういったら
小さな子は
あなたの足のうらに
かおをかくし
はずかしんでる
ああ、可愛らしい
どこかで
誰かが話している
きっと、親しいかた同士でしょう
そのこえが
優しくて
だから
胸が、きゅっとする
かなしい
人間が
もすこし
よかったら
わらえた
人間が
もすこし
悪かったら
あきらめついた
誤解が
全てきえたら
世界中 平和になりそうね
人の、自分への誤解
そう、きどっていったら
笑うから
小さな子まで笑う
私も、笑う
おかしいね
おかしいよね
大好きだよ
しあわせだよ
命が
祈りそのものに
おもえる
ともにいられる時
きせき
そのものに
わすれないと
ありがとうは
同じ意味
ありがとう
そらをみたら
沢山の雲がながれていて
ながれながら
星明かり
月は素晴らしく
うっすらと
あかるい
笑いたかった
笑いたかった
Series :
短編
Tag:
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2011-12-28
21:45:20
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2011
> あかはこのは
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知らないけれど
汚れているようでした
提灯鮟鱇のような
あかいぼんぼりが
沢山かわにながれていて
はて、と
おもったら
それは赤く、少しひかる
牡丹のはなで
暗いチカチカした川に
たうたうと
沢山、流れております
星明かりが
まぶしいようで
あなたの顔は
よくみえない
ここは
かわはらで
湿った草木のあいまに
私たちは
おりました
小さな子が
そばにいて
ほほが、まっかで
めが警戒していて
ああ、可愛らしい
わたし
よごれ
どうしたら
とれるか
わからないから
走ってみる
そういったら
小さな子は
あなたの足のうらに
かおをかくし
はずかしんでる
ああ、可愛らしい
どこかで
誰かが話している
きっと、親しいかた同士でしょう
そのこえが
優しくて
だから
胸が、きゅっとする
かなしい
人間が
もすこし
よかったら
わらえた
人間が
もすこし
悪かったら
あきらめついた
誤解が
全てきえたら
世界中 平和になりそうね
人の、自分への誤解
そう、きどっていったら
笑うから
小さな子まで笑う
私も、笑う
おかしいね
おかしいよね
大好きだよ
しあわせだよ
命が
祈りそのものに
おもえる
ともにいられる時
きせき
そのものに
わすれないと
ありがとうは
同じ意味
ありがとう
そらをみたら
沢山の雲がながれていて
ながれながら
星明かり
月は素晴らしく
うっすらと
あかるい
笑いたかった
笑いたかった