テルテル

うそつき、というから
何が嘘かと思う

部屋はしっちゃかめっちゃかで
なにもかもが
彼女の頭とシンクロしているように
ごったんごったん
次々飛んでくる
テッシュだの、猫のぬいぐるみだの

あのさ、
きっと
本音なんか
みんな、たんなる
思いの混沌なんだよ
うそつきってなんだよ
何が本音なんだよ

いってもいっても
なんにも聞こえていないらしい
ヒステリックに泣き喚いてないてないて
うそつき、すきなんかじゃないんだ
わんわん云う

好悪が本音かい
願いが本音かい
それとも、目的が、
本音かい

 感情が本音
 してほしいことが、本音
 おもってほしいことが、本音

 なにが、本音

好悪すら
時により ゆれないか

まったく話は届かない
ヒステリックに泣き喚いて
ただひたすらに
うそつき、って
叫んでる

それしかいえないのか
そう思いながら
あした、また
あえたら良いなぁ、と思う

本音なんて
きっと
混沌なんだよ
混沌でしか
ないんだよ

うそつきっていわれ
ひっかかれて
なかれて
うわあ うわあ うああ


猫みたいだね

 ―― 僕には いつも 君の方が うそつきに みえる

大事にしたけりゃそれで良いんじゃないの。
うそつきってまた
しゃっくりあげてないている

夏に睡蓮が咲いたら
一緒に見に行こう
2012-01-19 21:54:04