何をどういっていいかもわからないが

好きになりすぎる漫画がある、

何度も読み返して表紙も中身もぼろぼろになって

手放せない漫画がある

まだぼろぼろにはなっていないが、

「ちひろ」はまさしくそんな漫画で、いつかぼろぼろになるだろう。


泣きもしない、辛くもない。どちらかというと微笑がもれる

だけどすざまじく痛い。

骨がきしむほど痛い、そんなところがどうしようもなく

好きな漫画だ。


現代版娼婦、ちひろ。


ソープ嬢であるちひろの生き方は、

まっとうでまっとうすぎてかなしい。

人間なんだもの。


つよくなりすぎた弱者が

ここには

まざまざと描かれてる。


「毒を食らいなさい」「生き残るために」


陳腐なその言葉が重過ぎる。


泣くほどかなしい真実を

ちひろは何歳のときから知っていたんだろう


あまりにリアルで、

痛いのにかなしいのに、笑ってしまう。

ちひろは20ぐらいになったら真っ先に読むべき漫画だ。

本当にそう思う。好きだ。




ちひろ