読み終わった後
なぜか涙がでた

少年漫画っぽい
ライトな絵柄が
暗くなりそうな
ヘビーな展開を
軽くしてくれている

クライマックスのシーンは圧巻の表現で
ぞわぞわしながらも
心にくる

キャラクターが
ひとりひとり
生きた表情をしていて
気がつくと深く共感していた

要所要所のシーンが綺麗
みせごまが好き

ページ数の問題か
かききれてなさそうなストーリーが
ちらほら見えて
それがすこし残念

でも、まとめるために
ここを切ったのだな、と見受けられる
きりどころへの
センスがよくて
そこがまた心地いい

タイトルは
音楽「聖者の行進」から
きているのだとおもわれる

この音楽の意味を考えると
なおさら深い

この音楽もまた
重いテーマを
軽く陽気に歌い上げているものだ

このマンガの視野なのかなと思う

重いものより
喜びや、希望のほうが
勝っていく
とても、よい

ライトに
重いかなしさと
喜び生きることが
えがかれた傑作だと思う

……


ざっくりとしたあらすじ……
幽霊の見える少年が
バイト先で、目にしたものは
今までみてきたモノとことなる
極めて気色の悪い化け物だった

少年は、明くる朝
幼なじみの少女に
とりつかれていた高校生が
近所で惨殺された事件を教えられる

幼なじみの少女の背中に
おなじものがとりついているのを
少年は目にする

すべてを打ち明けて
「なぜとりつかれたのか」を
探そうとする少年と少女の前に
おそろしい展開がおとずれる

生きていて見えるものと
死んでいるものたちと
護ろうとするものたちの戦い

……

聖者の行進
https:/youtu.be/hP6DRmd_WbE
Series.日々徒然
読書感想、漫画「生者の後進」