「おまえを救ってくれる
王子様なんかいるもんか」
魔女は言いました

「いいえ、かならずいるわ
スピリチュアルを
現実にいかしていて
わたしが現実でうまくいってない理由を
やさしくきびしく
でも私が凹まないように指摘してくれて
上手にやりくりできるようにしてくれて
嫌なまわりのひとたちを
きもちよく片付けてくれて
性格を可愛くしてくれて
見た目を美人にしてくれて
お金のもうけかたを教えてくれて
運をよくしてくれて
天使とはなせて
神様とはなさて
わたしのためを思ってくれている
ガイドたちのことばを
私に伝えてくれるかたが」

「……んなん、イルクァー」
魔女はさけびました
(モギハ作・小話)


しかし

見えると、見失うんでしょうか
わかると、わかった気になって
見失うんでしょうか

見えない命になら
なにをしたって
なにをいったって
いいんでしょうか

……

「いいひと」って
どんなひとだとおもいますか?
思い付くかぎり
列挙してみてください

「そんな人、いるとおもいますか?」

恋の相手に
理想高いとかは
わりともう
しゅうちされているゆがみですね
けれど

スピリチュアルとか
見えないこととか
見えない命とか
能力とかになると
なんで見失うんでしょうか

「そんな人、いませんよ……」

……

「あなたのために
生きていてほしいんですか?」

……

見えないことも
見えない命も
誰かのためには
生きていません

「ひとに、慈悲がある」でも
「ひとのための命」には
なりません

……

「あなたのために生きて
あなたのために
しらべて
あなたのために
ちからをつかいます」

そんなことを
する存在を
なんで求めているんですか

……







スピリチュアルにめざめたり
スピリチュアルな能力?が
なんか出てきちゃったり
したかたに
とてもオススメです

……
以下、うろおぼえの引用です(※正確ではありません)▼

「わたしはリトルウィッチじゃないわ」

「あんたの御大層な本には
この世のすべてが
かいてあるんだろうさ
あんたは外にすべてがあることに気がつかず
本のなかにしがみついてる」

「あんたはビックウィッチじゃない」

……

「ほしいものは
みつかったのか
リトルウィッチ」

……

「そうさ、あたしはここで
しぬんだ
余計なことを口にした罪でね」

……

なにより参考になる良書ですよん
オススメ本紹介 魔女