花の星 >> 小説 > 2011 > 2

小説

Year.2011

2 page

2011-11-06 18:19:32 虎
今日ね となりにトラがいて ずっと 話してくれたんです そのトラは どこかの国の、奥にいて いつもは笹を食べているんだそうです 肉を食べないでいれば 仙人虎になると いわれたんだそう(……)
(2116文字数)

2011-11-05 21:48:24 流れ星
ざあざあと滝が流れ 落ちた先から流れの速い それでもすんだ川になり どうどうとまた、 水おしあげるように 大量に先に先にと、流れておりました みどりいろの美しいこけに 石石はしっとり(……)
(1423文字数)

2011-10-30 19:40:27 ゴーゴン
深い夜空に 髪がゆっくり動く女がひとり 姿は見えなかった ただろうろうとした 歌のような 声が聞こえた ―― 月はぎらぎらして まるで、魚の目のようでした あれは、つきですか そ(……)
(1135文字数)

2011-10-28 17:25:24 夕日の迷子
まっかな夕日の中でふと 迷子になっているように思い 手を探り 誰かいないかとおもったけれど たくさんの人はいたのに だれも、傍にはいなかった てええんてええんと たくさんの鐘が響いて(……)
(1496文字数)

2011-10-28 12:57:06 きらめき
きんきんきらきらの ちいさな木琴を きらきら ならすような こまやかな ちいさな 綺麗な音が 鳴り響いていました 私は河原にいて 白く光る花と 優しい光のつぶに あなたと手を (……)
(718文字数)

2011-10-28 12:57:02 白身魚
夕食に白身魚がでてきた 箸をつけようとしたら ハシっと真剣白刃どり 止められ つげられた ―― たべるな!! 夕食がなければ はらがすく いや、たべたい 大切にする、 そう(……)
(325文字数)

2011-10-20 21:47:59 りゃんりゃん
おなかを下にして よくあったまると あたたかな花が おなかの中に咲くようで、とても 心地がいいように思います 星空の上では 雲がいきかい ちか ちか ちかと またたいているようです(……)
(913文字数)

2011-10-20 11:20:13 羊のよくある話
白い羊はもごもごと くちごもりながら いうのですが それが、なんと言う意味か わたしには わかりませんでした みんな 正しいのよ 自分がね みんな 正しいの 自分が みんな 正し(……)
(896文字数)

2011-10-17 21:13:37 海
―― 押し付けるものでも  ないのよねぇ なんていいながら ぽてぽて 手をつないで まだ歩いていて 金色の砂漠のように 花が、いっぱいに 咲いている 空の真ん中に 月がぴか(……)
(505文字数)

2011-10-17 21:02:41 ずっと
ずっと聞こえなかったうたが ペンペンペンと 鳴り響きまして 赤いような月に ひかひか 流れていた ―― ああ さみしかった お伝えしましたら あなたは ずいぶん 急いていたから(……)
(423文字数)

2011-10-17 21:02:29 蜜蜂
歩いていたら みちぱたにいた 蜜蜂が耳に寄り ささやいた ―― きみ プライドで ごはん 食べれないけど プライドで したしい友と 壊れる日もあり プライドで 痛み癒す時を (……)
(181文字数)

2011-10-10 13:19:48 老婆
その老婆はいつしか私の隣に居て 私ががなりたてるのを ただ静かに、見ていたようだ やがて演説は終わり ひとり、ひとり 興奮冷めやらぬ顔をして 観客が去る 私も満足しきって階段を下(……)
(668文字数)

2011-10-07 21:27:42 白い紙に
やわらかな 白い紙にかかれた文は きれいな茶色の文字でつらなり でだしは、多分、で 始まっていました ―― 多分 これだけの はなしだと おもったんです ―― いったい (……)
(364文字数)

2011-10-07 21:20:25 呼音
金色のはちみつのような海 くりかえし 繰り返し のってりした波が よせては ひいて キラキラ光る 森は金の海の少し隣で いい月夜だと 空を見上げている 鳥がちいさなあくびを(……)
(547文字数)

2011-10-02 23:56:24 ダイヤモンド
ダイヤモンドはね たかいたかい 圧力の中 ずっとずっとがまんして なるんだよ たかいたかい 圧力の中 ずっとずっと がまんして ぐっとぐっと がまんして 光り輝く ダイヤモンドに(……)
(1691文字数)

2011-10-02 21:48:54 一秒間だけ、女神
きっこのなまえは 吉寺 占め子という 親が何を考えて そんなたわけた名前を付けたのか 私にはわからない きっこはいつも、親の話をしなかった : きっこが酔っ払いながら よくいう(……)
(3251文字数)

2011-10-02 05:16:48 ラジオ
ラジオのボタンをひねったら どこにつながったのか 小さな電流がぴちぴちながれて 誰かの声に、つながった ―― ひとの のうは 考えていないんです あのね のうにながれる しなぷす(……)
(761文字数)

2011-10-02 00:01:50 取り戻せる
―― 今日ね わたしがいう あなたは、花畑の中で きままかってに 花を摘んで遊んでいる ―― きょうね こどもが、おとなを おこっていた とても、いらいらと おとなが、きらい(……)
(832文字数)

2011-10-01 23:43:39 視界
いつからか、 だれかが何かをみつけて それで自分の欲が満たされて とても良い思いができるので ちきゅうを おもちゃにして おもちゃではないのに すべてが ぼろぼろになっていくのも (……)
(1207文字数)

2011-10-01 23:34:28 つきあかり
まつの住んでいる町は 少し広くして、少し狭い おいしいグザイを売る店まで 行くのに30分はかかる だけど歩けば、 必要なものはたやすく、 その上少し安くそろう そんな風な町だった (……)
(1103文字数)

2011-10-01 21:27:04 金の虫
♪~♪~ のみこめない痛みを前に 迷っているような日々 言えば傷つき いわなければ泣くこともない ♪~♪~ だけど のみこめない思いを前に ただ ♪~ ♪~ 見えない思いの重さ 金の虫けらの話を(……)
(1900文字数)

2011-10-01 21:26:39 エギンのたび
♪~♪~ りん りんりんとなる 星空のした きみといたね いつも ♪~♪~ りん りんりんとなる 星空のした 君の思いなんて いつも わからなかった ♪~♪~ りん りんりんとなる 星空のした ♪~♪(……)
(2098文字数)

2011-10-01 21:26:35 空の蟻
♪~♪~ いつも思っていたんだ 砂山で作った城 鳥の鳴き声 夕暮れ 公園のベンチ ブランコ ♪~♪~ いつも思っていたんだ 手に入れた何もかも 崩れ落ちる時 わかっていた ♪~♪~ いつも 思っていた(……)
(1906文字数)

2011-10-01 21:26:30 白い猿
♪〜♪〜 心のきしみは 人間のいたみ 人間のいたみは人間の強さ ♪〜 誰かに 現実に 隣人に 思いあり力尽くす 人間の強さ ♪〜 憎しみにのまれないで ただ刻み 忘れないで ♪〜♪〜 人間の涙は 人間(……)
(972文字数)

2011-09-25 22:36:37 song
りぐりぐ りんりんと 鈴が鳴ります 気がついたら 雨の中 たくさんの魚がいて 気がついたら 雨の中 たくさんの月明かり すいこんでひかる 星のような魚がいて すいすい す(……)
(1913文字数)

2011-09-22 15:20:49 いう。
自分ができないことを ひとにいうほど みっともないことは ないのですから そう いう お と な は じぶんができることを わかりながら歩むものなのでしょうか ―― 月はき(……)
(533文字数)

2011-09-20 13:20:34 ボタン
いつから 終わらない旅に出てしまい ここまで迷ってきたように思う : しがみついていた たくさんの、なにかが 崩れ落ちるのを感じるたびに ただ、私が間違っていたように思えた。 (……)
(2651文字数)

2011-09-19 11:34:44 号泣
真っ黒い湖 薄い水仙が ひかり、ひかり 水音だけが響いている 睡蓮がゆっくり顔を上げて そのつぼみが うす銀にかがやいて 月明かりを吸い込んでいる ―― 自我が、そうだという (……)
(1755文字数)

2011-09-14 21:14:24 月光
やわらかな剣が ゆっくりそらから さしかかり 月とはなしていたら それが、ゆっくりたわんで わたしは、いま ないていたんだ きみは きみは わかってくれるだろうか わかってく(……)
(1056文字数)

2011-09-13 21:39:25 moon
背筋を丸めて歩いていたロバに 上を見てごらん、満月だよ と いったら そんなもの きょうみはない  わたしは ふこうだと ぎりぎり歯を  はぎしりしていた 背筋を丸めて歩(……)
(435文字数)

Page : [ 0 ] [ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ]

Year :

[ 2018 ] [ 2017 ] [ 2016 ] [ 2014 ] [ 2013 ] [ 2012 ] [ 2011 ] [ 2010 ] [ 2009 ] [ 2006 ] [ 2005 ] [ 2004 ] [ 1999 ]

series :

[ みえないもの ] [ みえないもの・闇 ] [ ショートショート ] [ 中編 ] [ 怖い話 ] [ 散文 ] [ 短編 ] [ 長編 ]

Tag :

[ 天部 ]

花の星 >> 小説 > 2011 > 2
Copyright © by mogiha(https://ahito.com/) All Rights Reserved.