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小説

Year.2012

4 page

2012-01-10 19:34:50 ばんば
まっぐろい夜の中 まっぐろいなべ底みたいな空に ちらちらと ゆきがふり 星もない ただ真ん中あたりに 月がかかり したのほうに したのほうに 雪に、ひかり ばんばの家は は(……)
(1661文字数)

2012-01-10 15:51:52 霧雨
落日 夕陽の音を きいたことが きみはあるかい あれはね おおきなものだから しずむ たびに とてもひどい おおきなおとを たてる かなだいが たくさん なりひびく そんな 音(……)
(579文字数)

2012-01-09 20:08:47 お地蔵様
このあいだ お地蔵様に てを あわせた そうしたら わかったんです  そう いったら  あなたは  笑いながら  なんにも  いわない  ただ、ささのお舟を あんでいる (……)
(330文字数)

2012-01-09 12:03:11 tokage
せつめいが できるせかいって とても 少なくて たとえば 未来なんて だれが ほんとうの  説明を できるの  とかげは 真白いうろこのなか  ただ まっきんいろのめを  ぱち ぱ(……)
(376文字数)

2012-01-08 19:11:43 さくらつき
桜色の月は うっすらと、たちのぼり 青めいた月光を ただ、こちらに なげかけていた そしたら くもが、すべてを つつんでしまう  さむいひは  すこし、かなしいですね そう(……)
(540文字数)

2012-01-08 18:47:17 くずりー
くずりーといわれるくまのこは 金の蜂蜜を抱えて なまえが、ほしいという なまえねぇ 私はぽてぽてはなしながら くずりーの キグルミを着た あなたとともに 歩んでいる あなたが(……)
(481文字数)

2012-01-08 18:46:50 るだ
ぐう ぐうでん でん ぐうでん そういう 音が、たくさんひびいていて まくろく ただ、ひたすら黒い うえも したも ひだりも、みぎも わからない 身がきれるような 寒い中 (……)
(974文字数)

2012-01-08 13:04:38 赤の金魚
れうれうとしたたりおちる あかい、しずくのつながりのなかに 金魚がたくさん 泳いでいる 背鰭が、金色で ゆなゆうゆうと いろはためく どうしたろう、と きづけば 鍾乳洞の様なところ(……)
(900文字数)

2012-01-03 13:51:33 no title
真っ赤なお手玉をかぞえあそぶ あの方をみていた 白魚のような手のひらは ただ、おてだまを あげては、つかみ、 あげては、つかむ あなたは、わらう なんにもいわない 私も、わらう(……)
(561文字数)

2012-01-03 13:35:31 no title
どおんどん、どおんどん、と まぐろぐくねる 大きな大きな音がする 太陽はあつく 気流がうんうんと いなっている この、器では あさい、と おぼえ また、はじめたく 存じま(……)
(304文字数)

2012-01-02 11:18:20 no title
粉ゆきがふりはじめた あたたかな、太陽 くものなか かすかに、うねり ひかり わたしは、笑いながら そばにいて 愛しくて、ありがたい 好きでよかったと おもう日が、きた、うれ(……)
(330文字数)

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