花の星
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2013
小説
Year.2013
2013-11-27
21:26:24
菩提樹の下
神様、この世はたまに暗く ともすれば危険ばかりに見える だから 微笑みをください ひとを喜ばす 考えとあかりをください ひとのよろこびを ともしびに 歩いていくから (……)
(2970文字数)
2013-11-14
21:26:47
虚像の人
あたしあんなに奇妙で醜いひと始めてみたから とても戸惑ってしまって、 ひとにたくさん、あの人はなんなんですか、と 何度もきいてしまった 聞かれたひとたちは皆曖昧に笑っているような、悲しいよ(……)
(5501文字数)
2013-09-14
19:44:11
まぶたのこおに
朝起きたらものもらいになっていた かがみをみたら、ぽっつり、まぶたがはれている そうしてしばらく はれたまぶたをみていたら 小さい鬼がひょこりと まぶたの裏から出てきた あいな、まいっ(……)
(400文字数)
2013-08-20
13:17:50
makima
まきまの生き方はパワーシャベルみたいだ 大きなシャベルのついている大きな車 まきまはいつも荒んでいる すさみながら なんでも、力強く片づけてしまう だけど、それは破壊をともなう : (……)
(886文字数)
2013-07-31
11:57:02
悪魔の呪い
調べていくと、詠美の病気は病気ではなく 悪魔の呪い、だということがわかってきた と、東郷は浅く薄めた酒を飲みながらぽつりという 呪いということは呪った相手がいるということだけれども わかっ(……)
(3254文字数)
2013-03-17
00:13:45
ハーモニカ
いつか、おまえに おしえたいはなし まだ明日、残る日 夜のおとが なんたかすこし、さびしくて 錆び付いた自転車をころがした 川原は月明かりにあやうく やさしげな金色のはな(……)
(1120文字数)
2013-03-15
16:08:00
勇者の離婚
魔王をすべての悪者 すべての元凶として たおせたら すべてが幸せになる それは多分 とても、きもちのいい おとぎ話なんだろう : 浮気は親族への虐待 そういったのは 誰(……)
(2116文字数)
2013-02-26
20:35:19
うい
空には満天の星がながれ 明るい月がふかふかとういている 汚れた部屋をふたりでかたづけながら せきみやさんの 小さく咳き込む音を きいていた こんなときなのに なぜか、せきみやさんが (……)
(1094文字数)
2013-01-31
14:17:09
きっと綺麗な音がする
人に難癖つけたくなってさ なんだかんだ 説教したい時って たいていさ 自分に難癖あって うまくいかないときじゃない? そう言いながら、 きっこが口から たばこの煙をはいた ま(……)
(1385文字数)
2013-01-21
13:32:12
くものいろ
人の胸には ひとりひとり 空があって ひとりひとり 空の景色が ことなる どんな色の空で どんな色の雲なのだろう ――思い立って冷蔵庫をきれいにしようと 雑巾もってまわりをふ(……)
(756文字数)
2013-01-15
08:00:00
エネルギー
突然、 右手から エネルギーがでたので 猫にあててみた 猫の毛がみゃーっとそばだって びっくり顔して彼はないた なにすんだ エネルギーがでたんだよ おまえ、たりないから(……)
(459文字数)
2013-01-14
22:26:19
そういうの
たまに、ふ、とおもいだす もう顔も思い出せない人 むかしむかしのひと 先生だったかもしれない 「おまえは、おかちめんこで ぶきようだから 苦労するだろうなぁ……」 たとえば、刺繍(……)
(877文字数)
2013-01-01
18:39:17
コーヒー
空から雪がふっている 隣の料理教室はおおづめをむかえたらしい やわらかく作れたか スポンジケーキを すこしゆびでおしてみてね 先生らしきふとった女性が叫びながら 銀色の生クリームのおわんを(……)
(1052文字数)
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