花の星
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2017
小説
Year.2017
2017-11-24
12:50:42
セキズイ
セキズイは宇宙の命だった 宇宙船からおりて しばらく調査して セキズイははじめ お金というものが この世界の主かと勘違いした それで、千円札をひろってきて (たくさん探したら落ち(……)
(2184文字数)
2017-11-07
09:01:08
海の底のネメシス
海底のネメシス それの記憶がはじまるのは 海の上を滑るらしい 船底からだった まわりにはたくさんの人がいて うめき、血を吐いて のたうちまわっていた それが朧気なものをたどれば (……)
(4234文字数)
2017-10-17
16:30:33
守り神
だぶーんだぶーんと 海がなっている 暗いくらい海 ま明るい月が 海のすきまを光らせている 目の前の人は誰だろう 暗くてよく見えない おんなのようだ 手ぬぐいを、波しぶきよけなのか (……)
(827文字数)
2017-10-16
19:53:18
朽ち果てる音
百日紅の樹の下で たちぼうけながら あの人は 百日紅、猿が滑るとは ほんとうかしら、と 言われます …… たくさんの木の実がついた 木々の下を通り抜けると 舌がたくさんに千切(……)
(1445文字数)
2017-08-04
10:38:20
火と水の愛の子
大きな大きな 火がお日様です おひさまのなかには たくさんの火の龍がいき いきかいながら 爆発したり ぐるぐるしたりします 大きな大きな水が海です たくさんのなみがしらをもつ おお(……)
(385文字数)
2017-06-29
15:40:46
くろいスパゲッティ
…喫茶店でご飯でも食べようと 一時を過ぎた時計を見上げながら 吉川は上着をとった いつもいく古風な喫茶店は 茶色でうすぐらく 場違いなスパゲッティが美味しい ドアをあけると ピー(……)
(846文字数)
2017-06-29
12:44:32
階段の怪
…夏海がおきると パジャマが重いほど 汗ばんでいた 寝苦しいほどではないのに もう、こんなに 寝汗をかくほどの季節になったのかと 夏海は枕元においておいたリモコンで、 クーラーのスイ(……)
(671文字数)
2017-06-19
10:37:38
かんけい
ひとの気持ちを考えてなかったって せつさんはいうんですね 正論が暴走して 泣いていたことさえ 気づかないで ふみにじった 怒ってきたから…… 逆らってきたって はむかってきたって (……)
(870文字数)
2017-06-14
10:36:50
心河と八つの神さま
むかしむかしのことです 8つにあります 大きな大きな神様がいらして 命たちのこころへと汲まれ また、命たちの思いから こころから 流れを与えられる川のなかの 暗いくらい淀んだ底の(……)
(1073文字数)
2017-06-08
19:09:55
海
赤い夕日にしずみます町を あるいていきますと 家々はすこしずつ減っていき やがて、野原にでました しかし足元に茶色い道はつづいていて その真ん中で 草笛をふいている 赤い赤い綺麗なかたが(……)
(695文字数)
2017-05-11
20:10:15
馬
赤いちいさな花が咲いております まれまれに、 黄色い柔らかな花 星は天に満ちて そうそうに あつい風が揺らいでおります 槍をもたれた方は えい、やぁ、えい、やぁ、と 槍の練習を(……)
(579文字数)
2017-05-11
11:11:10
そのひと
そのひと …… 面白いとはなにか、を ふたりのたぬきが 真剣に話している どこからかとってきたのか 香りのよい紅茶と ケーキがそばにおいてある ひとりが つまりは、笑(……)
(719文字数)
2017-05-10
13:13:06
ソバ
なぁ、でも こんなことは 別にみんなちゃんと出来るんだよ…… マッギさんは 長いお話のあとに そういいます でも、教えようとすることを なくしたら 話せなくなる (……)
(1185文字数)
2017-05-10
11:31:52
ナンセンス
ナンセンスさんは 名前からしてナンセンスさんなのですが 柿さんがきらいといわれる それで先ほど、 柿さんと喧嘩したんですね ーーなぜ、君のことばは うけとりがたいか それは、君が嘘を(……)
(1056文字数)
2017-05-06
13:49:44
龍になる
犬の顔をした女がきて 芋をくれないかという そのかわり、面白いはなしをするから 庭でとってきたじゃがいも 蒸しとるあいだに 犬の女は、卓にすわって ひとつひとつ確かめるようにはなす(……)
(617文字数)
2017-05-06
11:59:51
フクロウのいる情景
ぼーっとしていると ひたいの真ん中が あたたかくなってきて めのまえに、フクロウがいて ぽーうぽーう鳴いている だけどとくになにか はなすことも つたえることもない ただぽーうぽー(……)
(453文字数)
2017-05-05
10:12:26
タンポポのジャム
やまのあぜみちに 小さな白いものがおりまして ひとつひとつに やまのはなをとっておりますから なぜにとりますか、と たずねましたら タンポポのジャムをつくるのですと いわれるのです (……)
(427文字数)
2017-04-21
21:47:22
鬼
まさかと思いなさる まさかと思いなさるが 神々もひとを憎まれる…… 見えないから わかることも ありますか 見えていたら 見失うことも あるんでしょうか…… …… (……)
(947文字数)
2017-03-27
20:39:39
恩師
はじめて、サキハタとなのる 銀髪の恩師の掌をみたとき なぜか、ヒルみたいだなぁ、と おもいました とてもあたたかくて ひとつも、怖くなかった、のに なぜか …… きれい(……)
(2080文字数)
2017-02-21
11:52:03
月への歓喜
月のしたで よさどぽどぽという しずかな、自作の躍りを踊っていたら 金のとりがとぼとぼとくるのです ひどくしおれて とぼとぼとくるのです ぼくぁね、 金のとりはいうのです ごか(……)
(1161文字数)
2017-02-06
16:41:15
骸骨の花音頭
闇の花に足をつけた 底は水で 静かにしずんだ 空はあおぐらく 遠くが明るい 月が満月で ぼんやりとひかっていた ながしたなみだ てんてん、てくる ながしたくるしみ てんてん、てく(……)
(627文字数)
2017-02-06
10:58:27
歓喜
嫌悪の森をさ迷っていた子供が 怨みの石につまづいた それいらい、憤怒を抱えている まわりのものは そんなものは手放しなさいとか 幸せになりなさいとか 天の国にいけないとか のたまうが(……)
(608文字数)
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