花の星
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2016
Year.2016
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2016-12-20 20:12:53
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Series :
poem
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だるまさんは
手出しができないように
手をなくし
足をなくし
声もなくした 歯を食い縛り
だるまさんは 見守り続けた
いつか 願いが叶う日まで
ひとがすることを ひとが、することを
いつか願いが叶う日まで
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2016-12-20 20:09:55
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Series :
poem
...
むかしむかし
君に何でも聞きたがった僕は
きみの徹底した距離のとりかたが
悔しかった
君がなにも語らないのが
かなしかった
むかしむかし
君に何でも 何でも 何でも
かたってほしかった 僕は
君の その 徹底した距離のとりかたと
放任が
慈悲であることも
しらなくって
かなしかった
かなしかった
君が 放任しつづけて
なんにもしてくれないから
僕は 僕を やりつづけた
僕は なにもしらないから
なにものでも ないから
僕しか なかったから
いまさら
きみが
なにもいわなくて
手を にぎりこんで
歯を
くいしばりながら
距離をとり 放って任せておいたことに
ふれた
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2016-12-19 21:13:30
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Series :
poem
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おむねの あかりは
ももいろにともり
暗く 見えない道も
あかるくともすだろう
お前がまよっても
灯りはゆらがず
見えない道を
あかるくともすだろう
この世は 道なき 霧の中
おむねのあかりが
あかるくともすだろう
ーーすすめばいい
ーーそこであおう
おむねのあかりは
いとしみをしり
おむねのあかりは
かなしみをしり
やがて ひとを知るだろう
ももいろの
温かさはましていき
どんなに暗い道なき夜も
あかるく灯すだろう
...
2016-12-19 16:23:46
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Series :
poem
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生きているとさみしいのです
命はひとりですから
さみしいのですが 幸福なのです
あなたの 傍に いられるから
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2016-12-19 16:22:38
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poem
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さみしがり
さみしい 心臓が鳴る 命がなく
かなしがり くるしがり
なやんで
人にされたこと 数える
アノヒト も 数えたことが
あるかもしれない
うれしがり
うれしい 心臓が鳴る 命が笑む
たのしんで よろこび
こんな日ばかりだと良いのにと ねがう
ひとからあたえられたこころ だきしめる
アノヒトも 救われてきたのかもしれない
なやみながら くるしい
かなしみながら つらい
ひと ひと わかりあえない
わかりあえる
まれに かさなり わかりあえる
明日も アノヒトは ここにいて
同じ日に 生きているかもしれない
同じ時に 生きている
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2016-12-14 20:45:28
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poem
...
ジュピュター
たまにふと 道を誤り
ひとをこえて
ひとをうしない
すべて すべて
わかった気持ち
ただしい気持ちの モノノケに
なりかけて
そんなとき
あなたのことが おもいうかぶ
ジュピュター
あなたの世界が よぎるんです……
地球の 人間の
何億万倍もの 巨大な 空気のかたまり
ジュピュター……
天空の星の 巨大な まだ見ぬ 地表
その巨大な 空のことを
わたしは
知ることもなく
ついえていくのでしょう
ジュピュター
なんにも 知ることもなく
……地球でさえ
ひろすぎる
わたしは ふと
ひとりぶんしかない 人でしかない われにかえるのです
ジュピュター……
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2016-12-05 19:02:43
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poem
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中身の入った瓶がありまして
中身をまえに
ラベルがはられているのです
中身を ひとに
つくし つとめ
差し出しながら
ラベルではなく
中身を
つとめ つくし
生きていく瓶は
キラキラかがやいて
たのしそうです
つらくても たいへんでも
どこか たのしそうです
ひととかかわるのは
楽しいことですから
ラベルをもとめる瓶は
途中で
途中で、われるばかりです
どこか
破綻してしまうらしい
瓶も 瓶のなかみも、
ラベルではありませんから
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2016-12-05 18:52:19
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poem
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やれることを
生きるひとが
草の海原
さうさうと
歩んでいきます
彼のかたわらには
日常があり ひとがいて
彼のてのひらは
生きていることに つながれている
できることを 歩むひとが
さわさわと
歩んでいきます
目尻にしわができ
一筋縄でいかない 現実をまえに
ちから尽くした 皺で
ほほえまれる
できることを 生きられるひとが
ゆっくりと 歩んでいきます
ゆっくりと 歩んでいきます
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2016-11-30 06:13:57
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poem
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ペデロウス
苦しみやかなしみは
きしきしとおとをたて
わたしたちは
気にしてしまう
ペデロウス
よろこびやたのしみは
ぬくもりふかく
あたたかでゆるやかで
ペデロウス
よろこびやたのしみは
あたたかなはねのように
わたしたちをくるみこむ
ペデロウス
わたしたちは
わたしたちの
ちいさな胸うちをかきいだき
ペデロウス
ともすれば
つつみこむぬくもりを
わすれてしまう
あまりに、大きく
大きく、空に
抱かれるように
抱かれているから
ペデロウス
わたしたちは
いき いき いきている
ペデロウス
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2016-11-28 20:32:22
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poem
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護るひとは
きみをみているから
護れるんです
きみをみていないひとは
きみのラベルを賞賛します
ラベルをまもりますから
きみを護ることはないでしょう
愛するひとは
きみをみているから
きみを愛する
ラベルではない
きみをみているんです
...
2016-11-28 20:29:50
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Series :
poem
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こころは
みえないですね
大切にされていますか
むきあってくれますか
こころは
みえないですよ……
しょせんは 歩く足は
じまえの足です
大切でもね……
かわりには
だれも
歩いてくれない あるけないです
励まされますか……
いとしまれますか
ともにありますか……
泣きながらも
よろこびながらも
はなしあいながら
砂浜を歩くように
時をあるいてる
ともにありますか……
泣きながらも
よろこびながらも
...
2016-11-28 20:20:25
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Series :
poem
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満月のあかりに
石も雪も
ころんころんと
ころがります
なにもかも
わかるほど わかりはしないし
なにもかも
わかるほど わかりはしない
ころんころんと ころがります
心根に灯されるひかり
かたわらにいるかたは
あなたに似ています
心根に灯るひかり
みえるようで わからないまま
不安で満ちていた あなたは
いまは、ほほえんでいる
わらい、ないて
ころんで
ないて
わらって、
わらって ようやく
このごろ
ほほえんでいる
かたわらにいるかたは
あなたに 似ています
あなたのかたわらの
愛しい命に 似ています
あなたを ただ いとしまれる
満月のあかりに
ぼんやりとみえる みちは
しかし、心根のままに
あかり、ともされ
微笑まれますか
...
2016-11-23 02:49:12
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poem
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大いなる慈悲をもつものと
深い怒りをもつものがいます
ただしさとは
かんたんなことといわれます
無知を背負い
間違えやすいことを覚えしり
よくふりかえり
ふりかえり……
間違えたら
まちがえていたと、改めるもの、と
いわれます
無知をまえに
過ちをふみ
しかしながら
正義でないものは
過ちをふみつづけると
さばかれないものは
ひとりとして
いないといいます
だれもが
だれかを
さばいてきたから
ただしさとは
かんたんなことといわれます
無知であると
だからこそ
過ちやすいものであると
覚え知っているかどうか
それだけだと
鬼神のいかりは
怨みではないといいます
憎悪でも 憤怒でもないと
だれもが 裁かれるといいます
哀れなりやと
もうされます
だれもが 無知でありますから
あやまちは
めのまえにあり
ふみぬいて
ふみつづけて
おちていく
おちていく
鬼神が 歪んだ顔をもつのは
泣かないように
しているからだと
いわれます
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2016-11-22 19:03:17
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poem
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大きくないから
大きなことはできない
凄くないから
すごいことはできない
無力ではないが
わずかでしかない
世界は 広大で
わたしは ちいさい
人を認める力がほしい
歩んでいける心がほしい
人を越えて おおきくはなれない 人間だから
人を越えて
すごくはなれない 人間だから
他人を認める力がほしい
歩んでいける心がほしい
...
2016-11-18 04:57:14
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Series :
poem
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まなび、まなびあい
つたえ、つたえたい
おもい、かわしあい
こころ、かわしあい
あなたがいて
あなたのかたわらに
わたしとして、わたしがいることの
この、ふかいこうふく
ただ、ありがたい
ただ、ありがたい
ただ、ひたすらに
かんしゃします
ただ、ひたすらに
祝福を
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2016-11-18 04:55:18
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Series :
poem
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そんな あなたの傍らに
生きていると
あなたのかたわらに
いられるんです、
貴方の生きている今日に
生きていられるんです
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2016-11-18 04:53:59
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Series :
poem
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この世はままに
ごろんとくるしみがおちて
かなしみがおちて
ああ、ああ
しかし、春はすぎさり
夏はすぎさり
日々はゆるゆるとおとずれ
すぎさり
あなたといることの
これほどの幸福
わたしがいることの
これほどのしあわせ
ああ、ああ
なんの苦痛もない
へいちゃらだよ
ああ、ああ
あなたがいることの
これほどの幸福
わたしが、かたわらにいられる
これほどのしあわせ
ああ、日々これしあわせ
...
2016-10-05 13:09:59
...
Series :
poem
...
目が見えたから
耳が聞こえたから
言葉を交わせたから
わかりあえた気がした
道にみえて
暗闇のなか
こころを灯せ
目の前の
足場なき道 ひとつひとつ
足をおいて たしかめます
おごるなと
おごるなと 風が吹く
なにも、わかっていない、
わからないまま
おまえを
見失うな
えんえんと
なにをしり
なにを理解したのか
出来ることしかものにならず
出来ることしかものをいわない
言葉を交わせたから
わかりあえる気がした
...
2016-10-05 04:33:03
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Series :
poem
...
あなたの王道
万華鏡のように
うつくしく
ひとりとして おなじがいない
それぞれのかたち
あゆみ うごいて
さまざまな色味
キルトのように
さまざまな音色
音楽のように
だれもかれもが だれもかれもで
ひとりとして おなじがいない
あなたが あなたであり
あなたが そこにいること
どれほど よろこびか
あなたの王道を 歩まれるとき
あなたは どれほど 祝福されるか
さまざまな想い
祈りのように
さまざまな願い
命のままに
...
2016-10-01 04:47:14
...
Series :
poem
...
新月
月はかげにかくれ
まくらい珠が
空に動く
そこだけ星がみえない
地球はこおんし
月は呼吸する
心臓がどくんどくん
おおきなおおきな
流れがおりて
ちいさなちいさな
いきものたちは
いま 眠りながら
眠りながら いきづいている
『大切なんだ』
『君がいること、どれだけよろこびだろう』
『貴方がいること、どれだけよろこびだろう』
おおきなおおきな
流れがおりて
あんなに おおきな 運命に
たちむかえるのは
愛だけなんて
こわくなるね
君の安寧よりも
旅路や冒険が
君に栄養になるなんて
こわくて こわくて……
そういえば今日は新月だね
まくらい珠が
空をうごく
そこだけ星がみえない
月は呼吸し
地球は呼音する
いきているあかしに
心臓がどくんどくん……
みえない珠が
それでも
見守るように
空をゆっくり
すぎていく
...
2016-09-15 21:38:37
...
Series :
poem
...
せかいはひろい
わたしはひとり
わたしのことを
しよう
...
2016-09-15 21:37:54
...
Series :
poem
...
あれをいったら嫌われる
これをいったら嫌われる
なにをいっても嫌われる
いいたいことを
きちんと いおう
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