花の星
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2024
Year.2024
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2024-09-06 17:27:04
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からおどり
月のきれいな夜に
ちょちょいな ちょちょいな
から踊り
泣いて 笑って 踊り おどり
祈っても 叶わず
叫んでも 叶わず
月のきれいな月が
空の上で からおどり
おどる空で からおどり
二人で一緒に
から踊り から踊り
ああ こんなのも
わるかないよ、わるかない
笑って ないて からおどり
からおどり
笑いあって からおどり
...
2024-09-01 09:00:00
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...
なぁ
すみわたった空だよ
すこし出かけよう
痛くない靴を履きなよ
なあ
お昼は、美味しかったか
なぁ
他愛ないことで いいんだよ
他愛ないことで
いいんだ
...
2024-08-31 09:00:00
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お月様
こころ といき ふかまる
こころ 音がする
――悲しかったんだろうね
――つらかったんだろう
なみだ ながれ ひかり
ひかり
とおくまで てらすよう
――お月様は 涙と 痛みをかかえ
――そうして 微笑んでいらっしゃる
ひとりぼっちだった
だれの言葉も ひびかない
くらがり 独りきり ひりひりした 痛みで満ちていた
――暗いくらい 夜の空を
――そうして 微笑んでいらっしゃる
ふかまる こころから
やさしい やさしい 音が 流れる
...
2024-08-29 08:54:30
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真珠
悲しかったんだろうね
ないていたんだろう
涙が ながれて やがて ひかる
道になって とおくを てらす
悲しかったんだろうね
つらかったんだろう
どんな言葉も届かない ひとりぽっちだった
心優しい 涙が 真珠にかわるんだって
ほんとうに ほんとうの 真珠にかわるんだって
ふかまる 心が おりなす ひかり
悲しかったんだろうね
笑顔が いっそう やわらかい
...
2024-02-21 09:00:00
...
...
湯と草
草ははえて
ひにあたり
のびてのびて
雨を浴びた
草は風に寝転んで
たおれてたおれて
少しちぎれ
草は流れ
草は流れて 流れて
風に流れ
草はあたたかな
お湯のたまるところに
ぽたりと落ちた
こんとんとし
とけて、とけて
お湯とひとつに溶けあった
湯にまじり
幾度となく
沢山の月と
太陽を見つめた
たくさんの命の
痛みや涙を
かかえたものが
繰り返し くり返し おとずれ
湯になった草は
彼らの背中を
優しくなでた
――命は痛いものだね
――きっと微笑むこともある
のぼる月 おりる月
のぼる日 おりる日
ひかりを浴びた
とけてとけて
そろそろ草のひとかけらも
とけこんでしまうころ
湯の中に
ぽとりと
新しい草が舞い降りた
...
2024-02-12 09:00:00
...
...
誰でもなく
誰にもなれないことを
このあいだ、思い知った
誰にもならないことを
このあいだ、心にきめた
ゆれうごき
ふあんていな
かなしい じぶん
こういうものなんだろう
...
2024-02-09 15:24:16
...
...
ひりひりとした
ひかり
ひりひりとした
泣くことも
怒ることもできず
かかえた
ひりひりとした いたみ
ひかり あたたかな
くさはらで
ねころび
ひかり 花は声をかけず
ただ、柔らかく咲いて
ひかり、太陽のあたたかさに
すこし ようやく
なけて
地球がまわる
ときはすぎる
いつか どこか なにか
わたしたち いのちも
まわり、あゆみ、今のままではいられない
ひりひりとした いたみ
しずかな
こえのない
花と
くさはら
きっと かならず
癒えていく
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ちょちょいな ちょちょいな
から踊り
泣いて 笑って 踊り おどり
祈っても 叶わず
叫んでも 叶わず
月のきれいな月が
空の上で からおどり
おどる空で からおどり
二人で一緒に
から踊り から踊り
ああ こんなのも
わるかないよ、わるかない
笑って ないて からおどり
からおどり
笑いあって からおどり