暗がりに　真向かえば
わたしは　光を見すえている

きっと
人のためと　自分の所為を　回避し
きっと
人の所為と　自分の為に　ののしる

他人を　見るように
自分を　見て


自分の情けなさを
みてから

ひとを　見た

あなたは
だれのものにも
なってはいけない

だれかを
あなたの物のように
あつかっては
いけない

きっと、
ひとといなければ
ぬくもりなど、
わからず

けれど
すがりつけば
まどい

みずからを
覚えた
あかりだけが
ひかりになる

ただ、感情の
循環のなか
色さまざまに
さんざめく

なにをもちいて
ひとにわたそう

感情の、循環のなか

ひととくらべて
ひとにみせ
まけだとか
かちだとか

ふりかえり

てのひらに

のこっていたのは

わたくしばかり

ひとのためと

ひとのなかの
私像のために
あゆんで

生きがたくなり
まちがえ

私のためと
私のなかの
私像のために
あゆんでしまい

ひとから、もらう
私像にくるしんだ

あしたには
花が咲く

梅の花は
もう咲いている

しりたかった　こたえは
まだ　わからない

明日には　花が咲く

ひとを
嘆き

みえなくなるのは

ひとより

かがみ

「人のため」
にげみち

されたことは
わすれない
したことは
わすれるのに

人生
ひとへの
ラブレター

ラブレターの
つづりかた

ひとには
きけない

ベイビー・ライナス
毛布にかじりついた
哲学好き

ベイビー・ライナス
頭だけで
わかってしまった

寝ている間に
世界よ変われ
私に都合がいいように

ベイビー・ライナス
毛布にかじりついた
哲学がすきな
ベイビーだった

人よ、かわれ
世界よ、かわれ
私に都合がいいように

ベイビー・ライナス
毛布が　すべて

彼の愛

たかみから
おりなよ
自分ばかり
ひとなんか
みえない

たかみから
おりなよ
自分ばかり
だから
ひとが
いないんだよ

ひとばかり
みて
自分ばかり
だから
ひとなんか
みえない

たかみから
おりなよ

なさけない
ちいさな
自分ばかり

自分ひとり
自分より
なんにも
できない

たかみから
おりなよ

自分は ひとり
人より 下でも
うえでもなく
大差ない

自分ばかり
ひとり ひとり
似たり寄ったり

あたまんなか
さをつけて
バカにできる人か
バカにしている人
ばかり

だから
荒むんだよ


たかみから
おりなよ

あなたの　おもいかた　すき

　きっと私は上手くできない

あなたの　つなぎかた　好き

　私は　うまくいかない

嫌われるだろう

　私は好き

人は必ず裏切るんだ

　貴方が　必ず　裏切るから

人は信頼できない

　あなたも　しんらい　できない

ひとが、きらい

　そうだろうね

――　本音は
　呼吸する音のように
　思える

穴があくと　痛みがつのる
なにもいえることはない

――　何故とか
　理由とか
　根拠とか　考えとか　価値とか


――　どうしたい

蛇が、ないている

おおぉう おおお

蛇が、ないている
わたしは、そのしたで
それを、みあげ
蛇が、ないている

わかりながら、わからず
すべて、わかる
わかりながら、わからず
わからないのに、わかり
すべて、あり
わかりながら、わからず

思いの、行き違い
行き違いさえ、わかるのに

蛇が、そらで
ないている

見上げていれば
ただ、ひたすらな
空のよう
空に いさかうもの、など
なく
見上げていれば
ただ、ひたすらな
空の、した
隣 だれか
いるとわかり
たまに 目が あえば いい

ねえ、誰のために
愛はあると
ねえ、誰のために

私の、ために
私の、愛は
私の、ために
わたし ひと
愛しい

いつのまに
ここまで
ふりかえり
その高さに おびえ
ふるえ
足はなえながら
けれど、すすむしか
ないのだと
おもい

なみだが　しおからいのは

あれが　辛苦をせおい
ながして　くれるから

　どうか　しくしくと

　私苦　私苦と

くるしみ　ながし　ながして　ないていいから

なみだのかずだけ
つよさになるのは
決意し　ながした　なみだという

だから　なくたび
おちずに　あなたは

決意して　ください

ひとの、その まえに
選択が、あって

誰のまえにも

選ぶのは
ひと、では
ないから

あなたののぞみに
ひとがいない
ひとにのぞみ
すさみ、いらだつ

おびえていた
怯えたまま、すすもう
不安で
不安にない、すすもう

あなたに、であえて
嬉しいと
言えるこの日が
幸せで

なにを求めていたんだろう

いきたいみちは

いきたいみちは
いばらもあり
花もあり

いきたいみちは
いきたいみちは
いきたい ところは
ついえない


いきたい
とぎれない
道はない

言うなと言われても
言うなと言われても
いいたいことが
うごきもしない

どう、伝えよう