花の星
>>
詩
>
2005
> 1
Year.2005
1 page
...
2005-07-09 00:20:23
...
Series :
イド
...
朽ち果てる
ひかりがあまりに暑いから
朽ち果てそうになって
どぶみたいなところで
ねむりこけて
それでも私は幸せだと
誰かが教えてくれた
どろどろになって
ぐちゃぐちゃになって
死にそうになっても
幸せだと
教えてくれた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
悲しいこと
悲しいことがあっても
泣かずにいきたいね
悲しいことを起こした人の
そのもっと真っ黒な悲しみを
見てしまっているから
悲しいことがあっても
いつかは許してあげたいね
悲しいことを望んだ人の
そのもっと開いた傷口が
見えてしまっているから
いっぱいいっぱい傷つけられて
いっぱいいっぱい悲しくて
許せないかもしれないけれど
いつかはもう、大丈夫だと
そうなれればいいね
悲しいことを起こした人は
たくさんたくさんいるけれど
悲しいことをすれば
自分もずっと傷つくと
そう、分かって欲しい
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
あおい
あおはあなたの悲しみをうつしているのです
あおくあおくなるほど
あなたは悲しいのです
あなたのなみだがあおくこんこんとながれるとき
あおは洗い流されて
すこうしうすみをますのです
あおのあおまでいってしまって
もうなんにもなくなったあおい悲しみには
いずれ朝日が白くなる頃
やっときっと、なみだがながれだすから
そんなに心配しなくてよいです
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
おいしい
おにぎりがおいしかったです
それだけなのに、ないたこと
きっとあなたは知らないでしょう
ただ寝てただ起きてただ食べることが
すごくすごく大事です
そこにあなたがいるから、
すごくすごく大事です
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
さき
好きだと言われたいと願った
強くなりたいと願った
願いはずっと叶わなかった
ずっと叶わないままかもしれなかった
それでもずっと願い続けて
いつかそれが願いになった
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
むし
ゆるやかに過ぎ去る
時の中
深くて遠い、かけらの底で
もがきながら沈み
生きることもできず
僕はただ、僕はただ、愛を語りたい
愛を話したい
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
だるまさん
だるまさんがころんだ
生きてていいことあった
小さくて良いと想う
幸せで良いと想う
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ひとりぼっち
僕
は
ひ
と
り
ぼ
っ
ち
と
い
う
い
き
も
の
で
君
も
ひ
と
り
ぼ
っ
ち
な
い
き
も
の
で
君
が
ひとり
な
ら
僕
と
一
緒
に
ふたり
に
な
ろ
う
ふ
た
り
で
も
寂
し
さ
は
、
あ
る
け
れ
ど
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
何も無い
なんにもない処から
君を想おう
なんにもない処から
君を願おう
もしもこの世が なんにもなくなってしまったら
どうか僕を想ってください
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
世界
きみにきらわれまいと想って
きみにきらわれ
きみにきらわれまいと
きみをきずつけて
世界で一番 ごめんね
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
あい
すきならすきとなぜいわなかったのだろう
こうかいばかりしていて
なにもあるきだせない
すきならすきと
なぜひとつぶもつたえなかったのだろう
ゆびにからんだいとが
きえてしまうまえに
だれかにこころを伝えたい
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
いくついくつ
いくついくつ、心も過ぎて、ときすぎて、
いくついくつ、人を愛して、憎み、怨んだ
かたまりすぎて、うごけなかった
かんがえすぎて、できなかった
いくついくつ、風がさらった
あたしのこころ、風がさらった
なみだ、ながれて、泣いた時、
あたし、やっと、人を愛せた
いくつもいくつも失敗してた
いくついくつ、人を愛した
この手の平に、人を包んだ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ガラスの太陽
ぼくがくるしんだことは
ぼくだけのしるしだから
きみはぜんぜん、きにしなくていい
ぼくがひとをあいして
くるしんだことは
ぼくだけの想いだから
きみはぜんぜん、きにしないでくれ
ぼくがずっとずっと泣いていて
君に逢いたいと願ったことは
なんの価値もない
ぼくだけの情報だから
きみはもう、ぼくの手のヒラからはなれて
どこまでもいっちまってくれ
遠く遠くいっちまってくれ
なごりがおしいから
かなしくなるから
ふりかえらずに
おねがいだ
ぼくをずっとずっと見守っていてくれて
ありがとう
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ひつようない
あたしはひつようないですか
なんもいらないこどもですか
あたしはどこにもいけません
あたしの足を紡いで
風にならせておくれよ
あたしの手をぎりぎり広げて
空を飛ばせておくれよ
あたしの手元にゃなんにもない
あたしのものなどなんにもない
あたしの体、からっぽにして
空を飛ばせておくれよ
さあーさ、さーああさ
とぼう
とぼう
あたしのなんもないこのみに
なんもないからっぽでいい
ああ、そらだ
ああ、そらだ
ああ、からっからなそら
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
孤独一片
すきって感情はひとときのもので手に掴んでしげしげ見ると消えていくし
その代わりに孤独って感情がいつまでも残っていて、大変寂しいもんだね。
君のそばに誰もいなかった時など、一つだってないじゃない
僕はその時いなかったけど、君はずっといたじゃない
誰の心音も響かないこの大地にだって
君の心音はどきどき、どきどき、ほら流れていたじゃない
わんわん泣くのもえへえへ笑うのも忘れちまったって
規則正しく心臓は動いていた
すきって感情はほんとにほんとに儚いけれど
あいって感情は強いんだぜ、しっていた?
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ね、
ねぇ、きみがもしうまれてなかったら
ねぇ、ぼくがもしうまれてなかったら
このせかいはどうなっちまったんだろう
なんにもならいないだろうけど
どうにもならないだろうけど
ねぇ、ただひとつうれしかったことは
ねぇ、たったひとつだいじだったことは
きみに出会えて、好きだと想ったこと
ねぇ、このせかいはたいへんはくじょうで
ねぇ、このよのなかはたいへんきちがいで
ぼくらはあらしにもまれもまれて
その羽根さえやすめることもできないけれど
ねぇ、ぼくがうまれてなかったら
ねぇ、きみがうまれてなかったら
きみのこえをきくこともなかった
君に出会えて、ほんとによかった
うれしいんだ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
平和
ヘイワねがって幾つも幾つも
夜の帳は闇に降りた
ヘイワねがって何度も何度も
涙に濡れた夜はやってきた
ここにいてもいいのかと
何度も何度も聞いたけど
うん、といわれたことはない
枕はもうくさってしまったように
涙でくさってしまったように
ぐずぐずで、ねることなんてできないけれど
ヘイワねがったって、やってこないって
そんなのきっと、嘘だから
嘘だよ、ね
心ひとつだけ
こころひとつだけ
みんなね、きっとね、ヘイワになりたいだけだから
ね、
神様、いっぺんだけ、
ねがいをかなえておくれよ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
つよいこだもん
ただただ
ただただ
いきていくには
おかねも
たべものも
ほしいものぜんぶ
すてなきゃならんらしー
ただただ
ただただ
いきていくには
たいへんなめに
あうらしー
ちっとばかしかんがえて
つまづいて
しっぱいして
そんでもまたかんがえて
ころんだ
血が出て
泣いた
助けなんかいらない
ひとりでだいじょぶ
めげないんだ
まけないんだ
だいじょうぶ
つよいこだもん
おいはつよいこだもん
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
泣いてばかりいるとさぁ
ないてばかりいるとさぁ
かなしいかなしいばっかりでさぁ
ないてばかりいるとさぁ
いずれかれちゃって
もうなけなくもなっちゃうみたいだし
だからってさぁ
なくなとはいわんけど
たまにはおもてぇでてさぁ
ひととちょっとでもはなししてさぁ
きずつくこともあるもんださ
くるしいこともあるもんださ
わらうことを
もいっぺん
わらうことを
もいっぺんだけ
おねがいだよ
ないてばかりいるとさぁ、
みんなきらいになっちゃうらしいから、
わらうこと、もいっぺんだけ
もいっぺんだけ、ほら
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
うんうん
うんうん、つらかったねぇ、くるしかったねえ
うんうん。
ぜんぶぜんぶ、そんなもんだよねぇ、
みんなみんな、そんなもんだよねぇ、
うんうん。
だいじょうぶなんて言えないさ
なんも分かってないからねぇ
みらいなんか、わからないだろ、そうだよ
うんうん、そんなに悲しいと、
目がとじたまま、あかなくなっちゃうね
うんうん。
うんうん。
うんうん。
きれいなゆうひだね
うんうん
うんうん
きれいなゆうひだね
うんうん
なにもいえないんだ
でもそれでいいんだ
うんうん
ゆうひは、きれいだからさ。
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ごめん
ごめんなさい
むねにつかえて 言ってしまえば楽だったけど
ごめんなさい
でも言いたくなかったよ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
いえない
やっぱりどうしたって言えやしない
好ってことも
嫌いってことも
どうしたって言えないよ
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
からから
哀しいと思っても哀しさ、からからなもので
こんなにかなしいから
全然伝わらなくて
哀しいとおもって、からから吹かれる
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
いっぱいいっぱい
いっぱいのまんげつを
いっぱいのかっぷにいれて
のみほした
まんげつはひかりながら
からだをひからせながら
おちていった
いっぱいのまんげつに
いっぱいのあいで
いっぱいのうたをおくった
まんげつはからだのなかで
うれしそうにゆらめいていた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
くるい
世界はいつから狂ったんだろう
気づいたらこんなに深く狂ってる
嘆きながら海に沈んで
もうでてこないこともできるのに
なぜ狂った世界は動き続ける
足場もこんなに悪いのに
雪の降る日は白く積もる
体の奥の遠くの方から
しんしんと、音が鳴る
かじかんだ手の平に
小さな雫が赤く落ちる
夏の日は白く輝く
空の高い高い場所から
音もなく降り続く
熱を持った足の裏に
コンクリートの熱さが残る
狂ってしまった世界が眠りに付くまでに
人を愛する事はできますでしょうか
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
可憐
誰かの声が聞こえた気がした
空耳か、とつぶやいた
道隅にかたりと咲くもの
気づきもせずに
なにかのつぶやきが聞こえた気がした
遠くの方で聞こえた気がした
顔を傾けるも、なにも見えて来ない
誰かのあいが聞こえた気がした
誰か泣いてる
涙のぽたり、とそんな音が
道隅にかたりと咲くもの、
誰もみつけられないもの
誰かの声が、聞こえても
誰にもみつけ、られないもの
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
まひる
まひるのまっかなたいように
こがれてにげたあのひとに
まひるのまっかなたいようの
このなみだをきいてほしい
あいのまっかなたいようの、
そのなみだのひとしずく
あいのまっかなたいようが
ながしたなみだのひとしずく
あのひとだけはとしんじてた
まひるのまっかなたいようの
ただひとつぶのひとしずく
ただあのひとだけとしんじてた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
1024の時計
ちくたくちくたくぼーんぼーん
ちくたくちくたくぼーんぼーん
壊れたものも
そうでないものも
いまはただお眠り、お眠り
ないてるものも
そうでないものも
いまはただゆっくりと
ちくたくちくたく、秒針が鳴る
ちくたくちくたく、切なさになる
毛布にくるまって
暖かな匂いにくるまって
ただ眠るだけで、それだけでいい
ちくたくちくたくぼーんぼん
ちくたくちくたくぼーんぼん
愛を知らない子どもたちが
今やっと眠りについた
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
ねこ―しあわせ―
どこかにいったねこは
あたまがいたいといいながら
どこかにいってしまったねこで
どこにももういない
あたまがいたかったねこは
とおくへいきたいとねがいつづけ
とおくとはなにものにもおかされない
へいおんの地であると
ねこはいっていた
ねこはただ
しやわせをねがっている
ただ
しやわせになりたいと
とおくへいってしまったねこは
ただしあわせになりたかった
ねこがないたとき
わたしもないていた
とおくへいってしまったねこが
もどってくるひを
まどべりでずっとまってる
...
2005-07-09 00:00:00
...
Series :
イド
...
根無し草
ここもかしこも
草だらけになってしまった
そいつらはまったくの
根無し草で
おろかにもきゃあきゃあ言いながら
悲しいやつらをしりめに
どこへかしこへあゆみ続ける
根無し草はスープにするとおいしいと
聞いた俺はスープにしてみたが
まったくもってまずいばかりで
根無し草はどうにもやるせない
にがみばしった青い根っ子を
ずぶっと土からひっこぬいて
自由になった!と叫びながら
根無し草は少し泣く
ジユウニナッタ
そんときの悲しさが、
苦い苦いきしみになる
気がついたらもう
どこもかしこも根無し草
いずれ100を越えたらなら
あっちにいこう、みんなして
あっちにいって、微笑み合おう
ひとりになった、悲しみに
Page :
[ 0 ]
[ 1 ]
[ 2 ]
[ 3 ]
[ 4 ]
Year :
[ 2024 ]
[ 2023 ]
[ 2020 ]
[ 2019 ]
[ 2018 ]
[ 2017 ]
[ 2016 ]
[ 2013 ]
[ 2012 ]
[ 2010 ]
[ 2009 ]
[ 2008 ]
[ 2007 ]
[ 2006 ]
[ 2005 ]
series :
[ ]
[ poem ]
[ イド ]
[ エン ]
[ 祈念唄 ]
Tag :
花の星
>>
詩
>
2005
> 1
Copyright © by mogiha(
https://ahito.com/
) All Rights Reserved.
ひかりがあまりに暑いから
朽ち果てそうになって
どぶみたいなところで
ねむりこけて
それでも私は幸せだと
誰かが教えてくれた
どろどろになって
ぐちゃぐちゃになって
死にそうになっても
幸せだと
教えてくれた