見下す為に　私を見て

踏みにじる為に　私を見て

哂う為に　私を見て


気づかないで　貴方が

どれ程　沼の傍にいるか

気づかないで

貴方は知らない

人生の壊れる音

貴方は知らない

生き方を嘆く日

貴方は知らない

知らないまま、何度も何度も

積み重ねていく

いずれ、貴方が壊れれる日が来る。

過去は亡くすことが出来ない

何日も、何日も

貴方は　取り返しの付かない時間を　積み重ねている


貴方は知らない

未来が、貴方の先にあること

貴方は知らない

全部、白紙に出来ないこと

貴方は知らない

貴方の中の、心に積もる　雪

貴方は知らない


愛で出来た時間に、愛が

憎しみで出来た時間に　憎しみが

降り注いできたこと

貴方は知らない

私に失望してください

私を忘れてください

私を見捨ててください

私に絶望してください

私を嘆いてください


痛みをください

動かせないほどの

痛みをください



私はそこから産まれます

痛みを伴い

底から　うまれます

当たり前に傷ついて

当たり前に泣いて

自分だけが　可哀相だって

自分だけが　憐れだって

誰だって傷ついて

誰だって泣いて

誰だって眠れない夜を

誰だって不安な夜を

すごすことがあるのに


自分だけだって　可哀相だって

自分ばっかり　可愛がって

嘆いている暇があるなら


さっさと　立ち上がって


こぶしを握って　牙を


むけばいい。

私はこの世にいらんらしいよ

捨てられた子犬みたいに　嘆いて見せようか

あるいは猫みたいに　牙をむいて見せようか

私はこの世にいらんらしいよ

必要ないなら　なんでもやれるね

期待がないなら　なんでもやれるさね

鎖が無いから

自由に飛べる

泣いて泣いて

なけば　許されるんですか

泣いて泣いて

なけば　反吐吐くまで泣けば

血、吐くまで泣けば

許してくれるんですか


愛してくれるんですか

あなたは鳥だから

どんなに鎖がからまり
どんなに重いかごにいれられても

どうぞ身をひき千切り　飛んでください

あなたは鳥だから

たくさんの人があなたをかんじがらめにして
たくさんの人があなたに重石をつけるでしょう

どうぞ身をひき千切り　高く高く飛んでください

あなたは鳥だから

鳥であることを　忘れないでください

あなたは　鳥　だから



翼に誇りを

声にイノチを


あなたは　鳥で　居てください


生涯かけて　鳥で　居てください

一度崩壊した自己のたましい

キスして　いまいちど　刀をもつのよ

一度壊し痛んだ自己のたましい

かき抱いて　いまいちど　キスするのよ

一度　ひざまづいて　なくした　たましいを

思い出し




立ち上がるのよ

楽しい？　よかったね

つらい？　よかったね

あなたのアイデンティティーはなんですか

あなたは何で生きていますか

あなたと他人の境目はなんですか

あなたが生きている理由ってあるんですか

あなたのアイデンティティーはなんですか

あなたの目的は　なんですか

あなたの愛は　なんですか

あなたの絶望は　なんですか

あなたの希望は　どこですか

あなたのアイデンティティーは　どこですか

地獄は続くよ　どこまでも

生きてる間　痛みはきえない

断ち切れない　悲しさと

思い切れない　悲しさに

ほんろうされて　狂い咲く

咲け咲け　人花

吹き飛べ　人花

愛だけ味わうことも

憎しみだけ味わうことも

　ありえない

悲しさだけも

嬉しさだけも

　ありえない



幸せには一生なれない



狂い咲いて　散るだけよ

いいかい　呼吸をして　息を吐いて

みんな特別になりたいと　想っているけれど

みんな特別になんか　なれないんだよ

いいかい　分かって　理解して

みんな自分だけは と　想っているけれど

みんな自分だけは にゃ　なれないんだよ

いいかい　分かって　わかって

あなたは　自分だけは助かると　想っているけれど

あなたは　自分だけは特別に　幸せになると

想っているけれど


嘘なんだよ　ないんだよ　私も貴方も


人なんだよ

私を捨てていいよ

私を愛さなくていいよ

私を無視していいよ

私を憎まなくていいよ

私をどうでもいいと想っていいよ

私を愛してよ

私を憎んでよ

想い狂ってよ

首を絞める前に

愛したかった

愛しきる前に

憎みきりたかった


殺す前に

死にたかった

死ぬ前に

いきたかった


嘆く前に

愛したかった

嘘がつけるなら

もうすこし　ましだった

ほんとがいえるなら

もうすこしだけ　ましだった


嘘も　ほんとも　言えないから

全部飲んだ


飲み干した


涙も　愛も　飲み干した


いつか貴方に　ぜんぶ　返す。

生きていい？　って　聞くことは

死んでいい？　と　似てますね

愛していい？　と　聞くことは

殺していい？　って　似てますね



愛していいですか

憎んでいいですか

私をあなたに　あげてもいいですか

痛みを味わい続けて

泣き声を殺し続けて

涙を飲み続けて

絶望に落ちて落ちて


落ちきると　先が見える



苦しさを　分からないなら　黙ってて

叩きつけられた　思いの分だけ

壊して見せる

こたえを見つけようと　するけれど

あなたに対する　こたえなんか　ないのよね


返事をしようと　がんばるけれど

返事なんか　できないのよね


涙も

笑顔も

がんばるけれど

できないのよね


いつか　あなたを　崩壊できるかな

伝えきれるかな

愛しきれるかな

憎みきれるかな

飲んだ数だけ　あげられるかな




私は　私を　がんばるけれど

いつも　こえることすら　できない

あなたに　たたきつけることさえ


できないのよね

泣きたい時に

あなたが居る　幸せ

泣きたい時に

あなたが居ない　幸せ

この世界が　安穏として　平和だというなら

貴方が　そう見たいから　そう見えるんだろう


この世界が　針のむしろで　地獄で　血なまぐさいというなら

あなたが　そう見たいから　見えるのだろう




反吐吐いて

血を飲んで

涙、飲んで

何回、我慢した

何回、押さえ込んだ


何回、呪った


何回、叫ぶことを　あきらめた


逆らうことを　何回　手放した




支えているのは　くもの糸

細く切れそうな　くもの糸

希望という名の　くもの糸

それでも　切れない　諦めきれない　きみの糸


それでも

それで

充分だ


地獄から


のぼるに足りる　きみの糸

捨ててきたのは自分

見捨てていたのは自分

「お前はやれる」と

自ぼればかり高くなった　自分

少しの躓きで　プライドを折り

逃げ出した　自分

捨ててきたのは　自分

見捨てたのは　自分

出来ないことに怒りを覚えます

出来ないことに泣きながら

出来るようになるまで

何度も繰り返します

叶わないことに怒りを覚えます

叶わない夢を、苦しみながら

叶うまで

何度でも　何度でも

私は、

夕べ、
怨みうらんで
泣いたよ

君を
うらんで
泣いたよ

君を想うのは
もう何度目だろう

夕べ、
泣いて泣いて
苦しかったよ

辛いことがあったね

苦しいことがあったね

誰もうらまないで居るのは　

できることじゃ　なかったね



誰も憎まないで居るのは

無理だったね



君を誰も愛さなくても

君を誰も必要としなくても

誰も君を　育ててくれなくても


いきなさい



この先幸せになれるなんて

誰も言えないよ

でも君が　君を

誇るために



いきなさい


泣いてもいいから

叫んでもいいから

歯を食いしばって　手を握り締めて

その崖を


登ればいい






幸せが訪れなくても

悲しみが何度繰り返しても

君が　君を

誇れるように。

屈辱をありがとう

怨念をありがとう

憎悪をありがとう

悲しみと、　愛情と、　苦しさと

殺意をありがとう




笑ってくれてありがとう。

この手がこの手をこえられたら

貴方に伝えたいことの

何万分の　一かでも

伝え切れるでしょうか


この足が　この足を　こえるなら

貴方が笑う　おろかな行為の

何万分の一でも

伝わるでしょうか



この体が　私を　こえるなら

貴方は

わかって　くれるんでしょうか



わかって　くれるんでしょうか

生き方が分かる人なんて居ないんじゃない

居るって言うなら嘘じゃない

貴方の生き方が分かる人って

貴方以外、

居ないんじゃない




人の話を　聞くのはいいことだ

人の話に　呑まれないでね


貴方以外

あなたは

居ないんじゃない

嘘をついているときは

その嘘が本当のように思えて

そうなったらいいと

思えて　仕方なかった


悲しい嘘を覚えて

悲しい嘘ばかりつき続けて

その嘘が

本当になればいいと

願い　祈った



私は　現に生きよう

私は　幻を捨てよう

私は　嘘という名の　夢を


現実にしよう




嘘をつき続け

願いをつぶやき続けていた


嘘という名の幻を

うちに抱えていた

私は


現に生きよう

寂しさはずっとあるよ

二人になっても　消えないよ

伴に歩いても

二人とも　孤独だよ

それでもいいかい

それでも平気かい

君は君で居てくれるかい

僕に染まらず

君で居てくれるかい


人は孤独だよ

ずっとこどくだよ

永遠に、消えないよ

それでもいいかい

それでも

傍に居てくれるかい

傍に居ていいかい


君の為に　生きてくれるかい

僕の為に

僕が

生きるように


君が

生きるように

伴に



生きてくれる

ずっと
祈ってるよ

貴方の人生が

時間が

苦しみが

喜びが

あなたの為にあるように

あなたのゆらぎない道であるように

ずっと
祈ってる

願ってる

泣いてもいいから

叫んでもいいから

どんな思いを　感じても




歩いて


貴方を　歩いて


祈ってるよ

貴方が

貴方の人生を

見つけられるように


祈ってるよ