君が居ることは分かってる

私をどう思っているかも知ってる

そんなに自分の存在を

私に知らしめないでいいよ



別に知っても
どうってことない
ただの貴方よ

痛みや悲しみや
辛さを

感じない人は居ない

痛みや悲しみや
辛さを

他人も感じていると
分からない人だけが

居る。

人を踏む人は
無意識に足を置き
踏みにじる。
彼らが
すぐに忘れてしまうから
やられた方は
100年かかっても
覚えてる。

恵まれている人は

恵まれていることに

いつになったら

気づくのでしょうか


支えられている人は

支えが消えて

はじめて

気づくのでしょうか


幸せだということに

貧しさを感じ

悲しさを尊ぶ　貴方が

嫌いです。

笑っていたのはね

私にはもう　笑うことしか

残されていなかったからだよ



笑っていたのは

もう　憎悪も、激情も、悲しさも、

手元に無くて

笑うしか　なかったからだよ



笑っていたのは

ねぇ

幸せだったからでも　楽しかったからでも

ない


笑っていたのは

ねぇ

もう　笑うことしか

残されて　いなかった

空っぽだった

手元になんにも　無かったからだよ

過去は許せない人が居る思い出

いまは自分が許せない地獄

未来はまだ苦しむだろう予感



このまま歩むのは　足の痛みも伴う

地獄の迷路



それでも私は生きたいよ

それでも私は

あがらいたいよ

責めるより　許してください

憎むより　手放して

許せないから　苦しい

愛せないから　悲しい


自分を　責める前に

許してあげてください

どうしようもない　痛みに

どうにかしようとして

傷口広げた

お馬鹿さん



どうしようもない　悲しさに

どうにかして　報いようと

傷口広げた

お馬鹿さん



でもそんな　自分のこと

嫌いじゃないでしょう


すきでもないけど

嫌いじゃないでしょう

神様　この世が滅んだら

私は救われるでしょうか

神様　あの人が呪い死んだら

私は許されるでしょうか



神様　いとしい人が幸福なら

私は満ち足りるでしょう


神様　かなしい人が笑うなら

亀裂さえ　許されるでしょう


神様　憎しみが消えるなら

私の痛みは



報われる

ともし火が灯るように

あれだけ怨んでいた人を

許した時

ともし火が　灯るように

あれだけ憎んでいた人を

手放した時


はじめて

癒された


いたみが

ゆるされた

怨み続けた　傷はね

ナイフで　自分で

傷つけ続けた



貴方を　忘れない

そのためだけに

傷つけ続けた



膿んで　痛んで

怨みうらんで

貴方を　けっして

忘れなかった




私はね　貴方を　許そう

私はね　私を　許そう


私はね　貴方が好きだった

自分をもう　手放そう



私はね


貴方を　許そう

貴方は私じゃないから

私のことなど　一つも分からないでしょう

貴方は私じゃないから

ささいな感情で　あなただけの判断で

私を決めていくでしょう



貴方は私じゃないのに

私を　分かろうと、　許そうと、　話そうと

歩もうと　苦しもうと　幸せになろうと


貴方は私を　何故　想うのだろう

何故私は

それが　こんなに




嬉しいんだろう

訳の分からないまま　私は産まれて

訳の分からないまま　私は生きてる


がむしゃらに　ひたすらに　ただ生きてる


意味などない

なくていい


なくてもいい




死ぬのも　傷つくのも怖い


体も　心も　痛むのが怖い




本能で　私は

生きたいと　願ってる

生涯　祈ったって、叶わない

夢を見ても　夢で終る


貴方に　幸せに

なってほしい




幸せになるための　力を

自分に　つけてください

貴方への怨みを　今はらしましょう

貴方への悔恨を　今はらしましょう


貴方が　踏み台にした私は

今ここで

幸せです

人を殺すということは

自分を殺すということで

自分を殺すということは

人を亡くすということで

容易く　越え　容易く　落ちる

それでも。






人を愛すということは

自分を許すということです


人を憎むということは

自分を捨てるということです



人の手を　とれますか

望んでも望んでも叶わなかった

ささやかな　ささやかな

幸せにただなりたいって

それだけ　叶わなかった

望んでも望んでも　叶わないから

もう望むことさえ　止めようと思ってた




望んでも望んでも　叶わなかった

ささやかな　望み

ただ幸せになりたかった


断ち切れても

つい落ちても


それでも

また　望んでしまう


私は

まだ　望んでしまう


幸せになりたい

ああ、私は捨てきれない

人も自分も捨てきれない

ああ、私は捨てきれない

心も想いも捨てきれない

いっそ殺せば　楽になるのに

いっそ許せば　楽になるのに

ああ、私は　捨てきれない

　愛も怨みも　捨てきれない

痛みはもとより。


悲しさも　とおに越え

苦しみも　とおに越え


憎悪も　朽ちて　とおに越え


今あるのは　諦めです

貴方に対する

諦めです

私の暴虐は

いつまでたっても終らない

降り注ぐ　火ぶくれが

いつまでたっても　終わらない



私の悲鳴が

貴方に届かない


貴方の悲鳴が

私に届かない



私の心は

いつまでたっても　あなたに響かない



降り注ぐ　痛みの

終わりはない

地獄の熱さを知らないものは

人の情も知らないのでしょう

地獄の痛みを知らないものは

涙の許しも知らないのでしょう



自分の地獄が　見えないものは

内なる　熱さも

見えないのでしょう

怨まないで

怨まないから

無垢でいて　無頓着でいて

怯えないで　痛まないで
憎まないで　愛さないで

そのままでいて

痛みも傷も想いも苦しみも

無視して




生きる意味はない。

時に貴方の言葉が　刃となるように

私は貴方を　絞め殺したい

時に貴方の言葉が　許しとなるように

私は貴方を　鎮めたい

時に貴方の存在が　それ自体が　痛みとなるように

私は貴方に　愛されたい

まだ　ここが　頂ではないと

崖の途中だと

何度でも　気がつく


あの山脈には　程遠く

足の爪　割れた　痛みが

目を覚ました


もう一度　もう一度

歩き出そう

血まみれの足で　歩き出そう


手のひらに　道具さえない

ただ　つかみ、ただ　のぼる

手のひらに　助けさえない

ただ　ひとり　ただ　のぼる


痛みが助けてくれるだろう

希望が助けてくれるだろう


先へ行こう

この手で行こう

誰のものでもない

この山脈の　景色を


私は見たい

お前が　どう在ろうが

私には関係ない


お前が　どう思おうが

私には関係がない


お前が　どれ程　愛しても　憎んでも

お前を　憎むか　愛するかは

私の自由



人は愛される必要も

憎まれる必要もない

誰かに依存して生きるほど

誰かを信望して生きるほど

弱い魂を　もらっちゃいない



好かれようとも

嫌われようとも

しなくていい


君がどれ程　にごろうが　腐ろうが

その人生は君の勝手



愛するのも　憎むのも


私の勝手。




生きるのが　人。

感情の束縛を

欲する必要はない。

あなたは　どうして

人ばかり　見ているんだろう

どうして

人の不幸ばかり　祈っているんだろう

どうして

自分の幸福を



祈れないんだろう

あなたに好かれることを　喜ばなきゃいけない

あなたに嫌われること　悲しまなきゃいけない

どんだけ　貴方は　えらいんだろ

私は

あなたに好かれることも

あなたに嫌われることも

等しく　要らない



私は

あなたの愛情も

あなたの憎悪も

等しく　要らない



あなたのどんな感情も

等しく　いらない





私が

欲しいのは

私の　力で

あなたの　否定でも　賞賛でも

ない

あなたに好かれることを　喜ばなきゃいけない

あなたに嫌われること　悲しまなきゃいけない

どれほど　貴方は　えらいんだろう

どれだけ　貴方は　えらいんだろ

もしも私が途中で力尽きて
骨干からびて声が出なくなったら

手向けの花など要らない

あなたがそこから　その場所から


あるきだして