花の星 >> 小説 > みえないもの > (ゆかなぎととりさん)

みえないもの[series:ゆかなぎととりさん]

2017

2017-04-21 21:47:22 鬼
まさかと思いなさる まさかと思いなさるが 神々もひとを憎まれる…… 見えないから わかることも ありますか 見えていたら 見失うことも あるんでしょうか…… …… (……)
(947文字数)

2016

2016-12-14 17:02:04 石と暮らしている
楓さんはちかくにすむ蛙の方だ 出された日本酒を ちびちびのみながら はるあみとなのる 鳥のかたとはなしてる ーー文句言いたくなるようなひとをみて 文句こさえている間はあかんよ…… 上(……)
(1267文字数)

2016-09-15 05:03:26 雨
外はあめがふっていて 少し寒い 庭のアジサイが 花のまま 枯れていた 花のまま、 腐り落ちる 花のまま 枯れておちる ゆかなぎは 花が好きだ 「ただいまもどりました」 (……)
(938文字数)

2016-09-07 14:34:29 幸せ
ふと、なんとなく あの、おみくじが多い神社に おみくじ ひきにいきましょうよ、と とりさんに言ったら 幸せになりたいの?と 聞かれます 幸せになるアドバイスほしい……? 健康的(……)
(576文字数)

2016-09-07 14:14:50 なめくじ
ゆかなぎの家のお風呂で なめくじが溺死していました 珍しい…… 知らずに沸かすところでした 湯船の蓋をあけたら 透明な水のなか 底のほうに 溺死していました すこし肌色の (……)
(628文字数)

2016-09-03 07:45:14 老魔
「いいえ、慈愛です」 老いた悪魔にみえるひとが 杖をついて、はねをひろげていう 口が歪んでいる 異様におおきな目が 息づくように ぐうぐううごく 自分でも 信じがたいことだが (……)
(632文字数)

2016-09-03 07:11:59 巨怒
世界は反応する : まっぐろい蝕手が 地面の下から生えて蠢いている ご、ごご、ご、 なっているのか ないているのか それは蠢きながら音たてる よくみると 黒いのではない (……)
(652文字数)

2016-09-02 08:37:23 ゆかなぎととりさん
おきると とりさんがうつむいて覗きこみ わたしの首をさすっていた 顔がすこし 心配そうにくもっている それで、いままで ねむっていたことを しった 変な夢をたくさんみたよ 目(……)
(277文字数)

2016-09-01 16:22:44 遠雷
神秘は ある、とか ない、とか しんじつ、とか うそ、ではなく 体感させようとおもったら わりと容易い : たのもう 誰かに言われた気がして 返事をしながら 玄関まで(……)
(530文字数)

2016-08-31 19:07:34 白い象
白色の象がいて 静かに流れる川に 釣糸を垂らしている ほんのわずか、濡れたような瞳に あたたかな色をたたえている さかながつれたら たべましょうか そう、いわれる 川はたん(……)
(510文字数)

2016-08-31 17:56:03 忌まわし坊主
歩いていたら 赤と青を彩りながら やわらかなほむらが たら、だら、どら と、電信柱の横に やわらかに おどっていた ひとりのひとが そこの前に座って 炙られるように 笑っている(……)
(950文字数)

2016-08-31 15:33:48 白毛猿
特別、のまえに、盲目になり 力、のまえに、盲目になる 考えないもの、を かれらは 欲する 飢えているものは ひとを、喰いたがる : とくべつなちからだ とくべつなちか(……)
(950文字数)

2016-08-30 08:57:52 あいなりや
甘い金の花が 青い深い空から垂れ下がり 金色のはなびらを ひとつ、ふたつ 風に吹かれて 舞いおとしている ひとりのひとがきて そのうでのなかに 子供を抱かれている ひとりのひとは(……)
(406文字数)

2016-08-29 20:56:40 トラップ
道を歩いていると 獣の女と獣の男がいる かれらの 爪はびかりびかり光る金色で わずかに血がこびりついている 自らのないものが 空虚に藁をつかむ 藁をつかんで 溺れて沈む あの(……)
(1328文字数)

2016-08-29 09:02:10 それがひとのいいところ
杖をつかれたものが えっちらおっちらと 崖を越えてくる それを見ながら お茶を飲んでいた 茶屋についたとたん かれは背のびをして うんうん、あん。とうなった それから、やあ、つかれ(……)
(806文字数)

2016-08-27 12:43:19 ねがい、かなうなら
目を覚ますとお侍さまがいた きれいな刀で なんどか、躍りを踊られる 刀はひかり。ひかり ひかりが、蛇のように ながれ、くねり、 お侍さまのとめる息 はく息あわせ ぼうっとつよくなり(……)
(1830文字数)

2016-08-27 09:19:38 救い欲
『特別になりたい』だったら きっと まだ、ましなんだろう 途中で、どのみち 特別にはなれないことに 気がつくから : 温かな日差しも やわらかにおち もう、肌寒いような夜が来(……)
(1274文字数)

2016-08-26 09:19:04 朝に起きたら
あさにおきたら きゅうくつな屋根裏にいた ゆかなぎは、自分の部屋と 上の部屋の、スキマだと すぐにわかった きみょうな音がして 真っ暗闇で 布や、紙がたくさんあった かれがいた (……)
(786文字数)

2016-08-26 09:18:44 とりさんと乳首
珈琲をついでふりかえったら とりさんと、そのそばに ネイティブアメリカンの方がいた 私も珈琲をもらおうと おっしゃる なにかいまは大変らしくて かれはいつも、忙しそうだ 怒り(……)
(394文字数)

2016-08-25 09:18:26 とりさんと溺れる者
たまに溺れているな、と かんじます 世界や、さまざまなことに 藁をもつかもうと てをふりあげれば たいてい、ゆかなぎは とりさんのあたまをつかんでしまいます 今日も、 わずかに(……)
(585文字数)

2016-08-24 09:18:10 とりさんと化粧水
興味がありましたので お酒で化粧水をつくりました かんせいして ドキドキしながらつけていたら とりさんが、俺にもつけてくれ、 というので ほほにパチャパチャつけました きゅうに、(……)
(232文字数)

2016-08-24 09:17:54 とりさんと食べ物
ゆかなぎは とりさんと、よく 喫茶店にいきます とりさんは スープとか カレーとか好きです たまに、ほかのかたがいて そういうときは とりあいをしています (とりだけに?) く(……)
(414文字数)

2016-08-24 09:17:43 ゆかなぎととりさんの人物紹介
どことなくゆるやかな日 とりさんは金色のかんむりをつけて そらをみたり、そらのもっと ふかく遠い、遠い空の星を見たりして たまに、ないています 今日はさきほどまで とりさんと 銀凪ぎ(……)
(436文字数)

Year : [ 2018 ] [ 2017 ] [ 2016 ] [ 2013 ]
series : [ おとずれるものと ] [ こんな夢を見た ] [ ゆかなぎととりさん ] [ 情景 ]

花の星 >> 小説 > みえないもの > (ゆかなぎととりさん)
Copyright © by mogiha(https://ahito.com/) All Rights Reserved.